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長岡ドクターヘリ

ドクターヘリとは

救命医療に必要な医療機器を装備したヘリコプターに、医師(フライトドクター)と看護師(フライトナース)が搭乗して救急現場に向かい、現場から医療機関に搬送するまでの間、患者に救命医療を行うことができる、救急医療専門のヘリコプターです。

救急車搬送に比べ、医師による治療を開始するまでの時間が短縮することで、死亡患者の減少や重症後遺症患者の減少が期待されます。

新潟県では、2機のドクターヘリが運航されています。

  基地病院 運航開始日
新潟ドクターヘリ
新潟大学医歯学総合病院のサイトへ
新潟大学医歯学総合病院 平成24年10月30日
長岡ドクターヘリ 長岡赤十字病院 平成29年3月29日

救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)へのリンクはこちら

出動要請について

ドクターヘリの出動要請は、119番通報を受けた消防機関が「出動要請基準」に基づき、行います。
※一般の方から直接の要請はできませんのでご注意ください。
→新潟県ドクターヘリ運航要領

出動要請受付時間

1年365日 午前8時30分~18時30分(または日没30分前のいずれか早い方)
※安全な運航のために、夜間・悪天候・視界不良の場合は運航しません。

ドクターヘリと診療費

ドクターヘリは救急車と同様に、飛行機・電車などのような運賃はかかりません。但し、ドクターヘリ搭乗医師による救急現場やドクターヘリ機内での医療行為については、医療保険の範囲内で診療費がかかります(負担する費用は医療行為により増減します)。

救急現場においては、救命を最優先しますので、費用などのご説明をすることが困難な場合もあります。ご理解いただきますようお願いします。
ドクターヘリ搬送前後には同乗するご家族の方へ別途「ドクターヘリを利用された方へ」というご案内をお渡しします。

診療費の内訳は以下のとおりです。
・初診料(又は再診料)
・往診料(病院外での診療にかかる費用)
・救急搬送診療料(ドクターヘリ・救急車に医師が同乗し、救急搬送することにかかる費用)
・ドクターヘリ搭乗医師による処置・検査などの費用

ドクターヘリ出動範囲と所要飛行時間

所要飛行時間

出動手順

出動手順2

地域の皆様へ

ドクターヘリ運航にご協力をお願いします

基地病院である当院ヘリポートをはじめ、受入れ病院、学校や公園等の臨時離着陸場(ランデブーポイント)の周辺では、ドクターヘリが離着陸する際に騒音や風などが発生します。ドクターヘリが離着陸する場所では安全のために通行を一時的に制限させていただく場合があります。

ドクターヘリが円滑に運航を行うために、ご理解とご協力をお願いします。

当院ヘリポート付近の通行規制について

ヘリコプター離着陸の際には、ダウンウォッシュという強い吹き下ろし風が吹きます。

ドクヘリ進入区域図W400安全確保のため、ヘリコプター離着陸の際には、当院東側の信濃川左岸堤防上の遊歩道は、一時的に通行制限させていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、安全にドクターヘリを運航するために、係員の指示に従っていただきますようお願いいたします。

医師紹介

氏名 職位 専門領域 認定資格等
宮島 衛
(平成11年卒)

救命救急センター
センター長

集中治療科部長

救急医療一般
集中治療
災害医療
日本救急医学会救急科専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
ICLSディレクター
JMECCディレクター
JATECインストラクター
DMATインストラクター(統括DMAT)
MCLSインストラクター
MCLS-CBRNEインストラクター
MCLS大量殺傷型テロ対応病院内コース
インストラクター
ドクターヘリ フライトドクター
小林 和紀
(平成20年卒)

救命救急センター
副センター長

医療社会事業部長

救急医療一般
集中治療
災害医療
日本救急医学会救急科専門医
日本内科学会総合内科専門医
社会医学系指導医
日本DMAT隊員(統括DMAT)
ICLSディレクター
JMECCインストラクター
JATECインストラクター
JPTECインストラクター
MCLSインストラクター
MCLS-CBRNEインストラクター
岡部 康之
(平成22年卒)

救命救急センター
副部長

集中治療科副部長

救急医療一般 日本救急医学会救急科専門医
日本外科学会 外科専門医
JATECインストラクター
日本DMAT隊員
ドクターヘリ フライトドクター
谷本 弘幸
(令和2年卒)
    JATECプロバイダー
JMECCプロバイダー
ICLSプロバイダー
PALSプロバイダー
ドクターヘリフライトドクター
大竹 笙子
(令和3年卒)
    JMECCプロバイダー
ICLSプロバイダー
ドクターヘリフライトドクター
篠原 博彦
(平成8年卒)
呼吸器外科
部長
呼吸器外科 日本呼吸器外科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本外科学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
ドクターヘリフライトドクター
佐藤 孝道
(平成14年卒)
形成外科
部長
形成外科一般
各種専門外来
日本形成外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
JATECプロバイダー
JPTECインストラクター
MCLSプロバイダー
日本DMAT隊員
ドクターヘリフライトドクター

協力医療機関(フライトドクター派遣)

  • 立川綜合病院
  • 新潟県厚生農業協同組合連合会柏崎総合医療センター
  • 新潟大学医歯学総合病院
  • 新潟市民病院
  • 新潟県立中央病院

 

 

活動報告

図1

図2


症例検討

ドクターヘリ便り

No.022(令和4年5月)

w550 No.022_ドクヘリ便り_R4年5月(FNsポスター)救急看護のひとつとして、フライトナースという役割は、多くのことを経験でき、とてもやりがいがあります。
ご興味のある看護師さん、これから看護師を目指す皆さん、長岡赤十字病院の救命救急センターでお待ちしています。

Ns.N 記

No.021(令和4年4月)

新潟県西部(長岡)ドクターヘリの運航が始まって5年が経過しました。
運航当初より年々増加していく要請件数・応需件数ですが、令和3年度で要請件数が1,118件、応需件数が886件と過去最多となりました。
また、要請件数が100件を超える月でスタートした新年度ですが、これからも要請件数・応需件数の増加が見込まれます。
スタッフ一同、気を引き締めて安全運航にて職務に努めて参ります。

Lo.Y 記

No.020(令和2年6月)

暑い日が増え、日が長くなってきました。
ドクターヘリの最終出動受付時間は、通常は日没前30分か18時30分の早い時刻となっています。そのため、夏季と冬季で業務時間が異なります。日に日に変化する日没時間とともに季節を感じながら勤務をしています。

病院外での活動は、夏は暑く、冬は寒い中、雨風にさらされることもあります。医師として、プレホスピタル(病院外)で活動に携わるようになって初めて病院外で活動する救急隊・消防隊の大変さを痛感しました。病院内のように整った環境ではない状況での診療には時に困難も感じます。地域の消防との連携のもとに現場活動の向上に努めていきたいと思っています。

また、現在、ドクターヘリは全国44道府県で53機配備されています。新潟県では新潟大学医歯学総合病院と長岡赤十字病院で2機配備されており、2機配備されているのは新潟県を含め7県、北海道は4機で、他2府34県は1機配備されています。ドクターヘリでは長距離でも迅速な移動が可能ですが、離島があり距離の長い新潟県においては2機の必要性を実感しています。

これからさらに暑くなりますが、スタッフの体調管理に注意し頑張りたいと思います。

Dr.S 記

No.019(令和2年5月)

少しずつ気温が上がり、日差しが眩しい季節となりました。
昨夏は、猛暑で体調をくずされた方も多くいらっしゃったのではないかと思います。

ドクターヘリの医師・看護師は、時に事故現場や山林など危険を伴う現場へも出動するため、自身が怪我をしないよう年中長袖のユニフォームを着ています。また、感染防御のためにマスクやゴーグル、事故現場へ出動する際にはヘルメットも装着します。
現在の気温は20℃台ですが、現場では救急・消防隊員の方々とともに、大汗をかきながら活動しています。湿度が上がる梅雨時期・夏本番となると、滝のように汗をかきながら活動する様子が想像されます。

皆様におかれましても、マスクなどを着けての外出が多くなり、昨年よりも熱中症になりやすい環境にあると思われます。こまめな休息、水分・塩分摂取(適量)をしていただき、お身体ご自愛いただきますようよろしくお願いいたします

Ns.N 記

No.018(令和2年2月)

先日、福島県郡山市の田んぼに福島県警のヘリコプターが不時着し、乗っていた警察官や医師ら7人全員が搬送されました。ヘリは臓器移植のため摘出された心臓を福島空港まで輸送中でした。

心臓を提供したのは福島県内の病院で脳死判定を受けた50代男性。心臓は県警ヘリの不時着後、パトカーで福島空港まで運ばれましたが、予定より1時間遅れました。さらにチャーター機とヘリを乗り継いで東京の病院へ運ばれましたが、搬送時間の遅れや事故の衝撃などを考慮し、東京の病院はご家族を交えて相談の上で移植を中止しました。

長岡赤十字病院救命救急センターも脳死下臓器提供をお手伝いしています。「どこかで生き続けて、誰かのお役に立っている」とご遺族が思い続けられることは非常に大切なことです。他県とは言え、ヘリを運営している一員として今回の事故は非常に残念ですが、この男性とご遺族の貴重なご意思を私たちは忘れずに引き継いでいきます。

Dr.M 記


No.017(令和元年12月)

ドクターヘリ出動時、現場に向かう医療スタッフ・運航スタッフの他にもう1人、基地病院で奮闘しているCS(コミュニケーション・スペシャリスト)がいるという事を知っていますか。

主な業務内容は「冷静・沈着・迅速・的確」が求められるドクターヘリ運航の中で、CSは地上からヘリに対して指示やバックアップを行っています。
ドクターヘリの出動要請を受ける最初の窓口として、限られた時間の中で必要な情報を入手し、関係する機関と調整を図り、迅速且つ安全に運航できるように地上から支援を行うことがCSの業務です。
ドクターヘリの要請件数は年々増加しています。1日8件の出動をしたこともあります。 そのような状況の中でドクターヘリ運航が安全第一に飛行できるよう常に天候チェックや状況監視を行っています。

みなさまとお会いできる機会はなかなかありませんが、基地病院で頑張っているCSがいるという事を知って頂ける機会になったら嬉しいです。

CS.Y 記


No.016(令和元年10月)

フライトナースの一日をご紹介したいと思います。

【 7:30 出勤 】
フライトスーツに着替えます。

【 7:45 出動前の点検業務と機械(心電図モニター・呼吸器・除細動器など)の積込 】
機械、薬剤バック、ナースバック、ドクターバックなど現場では限られた物品で治療しなくてはならないため、機械が動作確認や不足物品の確認など細かく点検しています。

【 8:00 ブリーフィング 】
当日のフライトスタッフで天候の確認、連絡事項、呼出電話の動作確認、無線の確認をします。

【 8:30 出動待機開始 】
出動がない間は、救急外来で看護業務をしています。
トイレや食事の時も、いつでも要請に対応できるよう呼出電話と無線を常に携帯しながら業務にあたっています。

【 ドクターヘリ出動! 】
出動要請が入ったら急いでヘリポートへ走ります。離陸して現場に向かっている時もフライトスタッフで患者さんの事前情報から必要な物品を準備して即治療・搬送できるよう話し合いを行います。出動中、点滴や傷の処置などの治療だけではなく、急に具合いが悪くなったり、怪我をして不安な患者さんや家族の方の精神的ケアもできるよう心がけています。
出動後は、薬剤や物品の補充、ヘリ機内の整理・清掃など次の要請に備えていつでも出動できるように準備・待機しています。

【 デブリーフィング(待機終了後) 】
当日のフライトスタッフで一日の活動を振り返ります。
翌日の出動に備えて機械の充電、物品の点検・補充を行い、勤務終了となります。

ドクターヘリ業務は、様々な職種が関わる業務であり、急な出動にも対応しなくてならないため、フライトスタッフの意思疎通が欠かせません。
また、急な出動から治療をすることが多いドクターヘリですが、欠かせないものとしてもう一つ、それは「体力」です。日々の体力づくりとして筋トレなども欠かせないものです。

Ns.S 記


No.015(令和元年9月)

高速道路での交通事故は重大な事故が多く、重傷者や多数傷病者が予想されます。ドクターヘリは医師,看護師をできる限り早く現場の傷病者と接触させる事を目的としていますので事故現場のすぐ近くにおりることが理想的です。

しかし、高速道路上にドクターヘリを着陸させるためには、着陸地帯の十分な広さの確保や周りの障害物の排除、そして高速道路上下線とも通行止めにするほどの交通規制となかなかハードルが高いものです。実際に、着陸させるのは非常に大きな事故が想定されます。

先日、上信越自動車道 中郷ICにて高速道路上での交通事故を想定した訓練を実施しました。新潟県では各所のインターチェンジにドクターヘリが着陸できる場所を設定し、高速道路事故に対応できるように準備しています。
今回の中郷ICの訓練にはNEXCO東日本の職員の方、県警高速隊の方が参加しドクターヘリとの連携等に関して理解を深めていただきました。

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上越 中郷IC敷地内

機長.K 記


No.014(令和元年8月)

ヘリコプターだけでなく、航空機は決められた飛行時間や期間ごとに点検整備を行います。
それだけではなく毎年、国土交通省の検査を受けなければなりません。

「耐空証明検査」といいます。
自動車でいうところの「車検」ですね。

ドクターヘリは要請が入れば、短い時間で何度も離陸、着陸を繰り返します。
砂埃や枯れ葉が舞い上がる場所に着陸することもあります。

ヘリコプターにとってはなかなか過酷な使われ方ですので、普段から十分に手をかけてあげたいのですが待機中だとやはりできることは限られてしまいます。

7月から長岡ドクターヘリの耐空検査準備の点検作業が静岡ヘリポートで始まりました。
この機会にじっくりと分解整備します。

その間は鹿児島国際航空の代替機に頑張ってもらいます。
8月中にはリフレッシュして長岡に帰ってきます。

Mech.T 記

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No.013(令和元年7月)

梅雨が明けて暑い夏がやってきました。先日子供を連れてプールに行った際、上空を長岡ドクターヘリが飛んでいく場面を目撃しました。その時、長男に“ドクターヘリって時速何km/h出るの?”と聞かれましたが、自分自身も詳しく知らなかったので調べてみました。

新潟県で現在運用されているドクターヘリ2機はイタリアのアグスタ社が開発・生産した機体で、実際に患者さんを乗せて巡航する際は260 km/hくらいの速度とされています。高速巡航が売りの機体だそうですが新幹線並みですね。

ところが実際の速度は風向き、機体の重量(搭乗人数や体重)、高度、気温などによってかなり変わるそうです。例えば仮に上空で風速10 m/s (= 36 km/h)の風が吹いているとすると、向かい風なら260 – 36 = 224 km/h、追い風なら260 + 36 = 296 km/hの速さで地面に対して進んでいることになります(対地速度といいます)。風速が20 m/sなら向かい風だと260 – 72 = 188 km/h、追い風だと260 + 72 = 332 km/hになります。向かい風だと思うように進まないけれど、追い風なら300 km/h以上のスピードが出ていることになります。

例えば長岡市から糸魚川市までは約100 km離れていますから、通常は20分程度で着くところが気象条件によっては30分かかるということです。気象条件は重要なのですね。

Dr.O 記


 

No.012(令和元年6月)

6月17日に第27回新潟県ドクターヘリ症例検討・勉強会を開催しました。
今回の症例検討会では医療機関、消防機関、行政機関、運航会社など県内のドクターヘリ関係機関から約140名もの多くの方から参加いただき、ドクターヘリで対応した症例などについてそれぞれの立場から意見を出し合い有意義な議論が行われました。

また今回は熱中症で多数傷病が発生したときの対応についての勉強会も行われました。

このような症例検討会を新潟大学医歯学総合病院と交互に年間7回開催をしています。今後も更なる連携を深め、ドクターヘリが有効活用されるよう切磋琢磨していきたいと思います。

Ns.S 記

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No.011(令和元年5月)

5月某日の午後 天候は晴れ

山岳救助事案が発生し、ドクターヘリが要請されました。
山岳救助といえば、ヘリコプターが救助者をつり上げているシーンをよく目にします。
では、ドクターヘリは“つり上げ”ができるのか…残念ながらできません。このような機能は持ち合わせているのは、消防防災,警察,自衛隊のヘリコプターです。
このように山岳地帯や海上などの救急車が立ち入れない場所では、他機関のヘリコプターとも連携しながら救急医療活動を行っていきます。

今回は消防防災ヘリへ救助要請がされていましたが、地上から救助することができたためヘリコプターによる救助はありませんでした。
救助者を乗せドクターヘリ着陸地点(ランデブーポイント*1)へ向かう救急車といち早く合流するために、医師,看護師は着陸支援をしてくれた消防車両で迎えに行き、途中でドッキング、救助者の診療にあたり無事に病院へ搬送しました。(*1 ドクターヘリと救急車の合流地点)

ドクターヘリは、すぐ病院に搬送できるという搬送ツールと思われがちです。たしかにそうなのですが、救急現場へ医師,看護師を投入し早期に医療を開始できること、これが最大の利点なのです。だから、救助が完了した時点で、医師,看護師は消防車両で迎えに行くという選択をしたのです。

登山や山菜採りなど行楽シーズンには賑わいますが、楽しいばかりでなく危険も伴います。安全には十分配慮して楽しんではいかがでしょうか。

季節はすっかり春…どころか夏をも思わせるような気温ですね…。新潟県内のスキー場も営業が終了したようなので、ドクターヘリも衣替え。装着しているスキー板も外すとします。

CS S記

No011


 

No.010(平成31年4月)

ドクヘリ便りも第10号を数え、長岡ドクターヘリも新年度を迎えました。今年度から新潟ドクターヘリの運航会社が長岡と同一になったこともあり、スタッフ共々心機一転職務に勤しんでおります。

さて、長岡ドクターヘリ(新潟県西部ドクターヘリ)は新潟県西部をメインに運航しています。もちろん要請があれば長い新潟県最北端の山北町から西端の糸魚川市、さらには隣県の山形・群馬・長野・富山・福島県境にまで出動することもありますが、基本的には中上越を中心に運航しています。

その上越市には、高田公園という桜の名所があります。この桜は1909年に在郷軍人会により植えられたのが始まりで、現在は公園と周辺に約4,000本の桜があるといわれています。夜になると三重櫓と桜がお堀の水面に映り、その様は日本三大夜桜の一つにも数えられ、毎年開催される「高田城百万人観桜会」では、日本全国から約100万人が観桜にいらっしゃいます。
ドクターヘリで上越に患者さんを搬送し、スタッフだけで基地病院に帰る道すがら(上空ですが)空からピンクのじゅうたんが見え春爛漫の空気を感じたり、迫る山々の雪景色と桜が同時に見えたり、地上とはまた違う四季の移り変わりを感じながら運航に携わっております。(そんな時こそ要請が重なり、大慌てで次の現場に向かうことが多かったりするものです)

日々重篤な患者さんを運ぶドクターヘリですが、ふとした瞬間にこんな事を感じながら運航しております。スタッフ裏話でした。  
なお、高田公園の桜はこんな風に見えます。来年は是非観桜に行かれてみては。

Dr.K記

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No.009(平成31年3月)

1月某日 県内でも豪雪地帯のひとつ 十日町消防本部管轄内での事案

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この日は、断続的に大雪となっていたが、出動要請の通報があった頃は青空も見えており、現場での滞在時間が短時間であれば活動可能と判断し出動した。しかし、予想を遙かに超えるスピードで天候が悪化…。離陸を試みるも一気に雪雲に囲まれてしまった。スタッフのほか、傷病者も乗せていたことから安全を最優先し救急車との合流地点だったランデブーポイントへ引き返すことに。医師,看護師は搬送手段を救急車に切り替え同乗のもと傷病者を無事に病院へ搬送しミッション終了。一方、ドクターヘリはその後も天候が回復する見込みもなく、やむなくランデブーポイントに野外駐機することになった。

そこから2日間今期最強クラスの寒波が襲来し、凍りつくドクターヘリ。天候が回復したのは3日後の朝…日の光で解凍されるのを待ちようやく基地病院へ帰還。

新潟県の冬期運航時における天候判断は特に難しいため、地域の特性を考慮した天候判断をしなければならないことを改めて痛感しました。機長の判断ミスが事故に直結するため、止める勇気を持つことと、必ず腹案を持つことが必要です。事故なく安全運航に努めることが運航会社の第一の任務です。この事案を教訓に今一度『安全第一』を胸にドクターヘリ運航に努めます。

なお、この2日間は終日天候不良が続き出動要請があっても機体の如何に関わらず結果として対応できませんでしたが、仮に対応できていた場合には新潟ドクターヘリ(新潟大学医歯学総合病院)へ応援を要請します。このようにお互いを補完し合えることが県内2機体制の利点でもあります。

今後も引き続き応援宜しくお願い致します。

機長.M記


No.008(平成29年12月)

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雪も降り始め、寒さ厳しい本格的な冬を迎える季節となりました。
11月下旬、長岡ドクターヘリは整備点検のため静岡へ戻りました。共同事業体(鹿児島国際航空)として遠路はるばる鹿児島県より代替機が来ました。ヘリポートにドクターヘリが2機並ぶ珍しい光景です。

そして、つい先日、整備点検が完了し長岡赤十字病院へ帰ってきました。この整備点検に併せて冬仕様に衣替えをしています。とは言っても外観はほとんど変わっていませんが…。雪の上でも安全に離着陸ができるようにスキー板を装着していますので見かけたらヘリコプターの足元に目を向けてみてください。

Lo.K記


 

No.007(平成29年7月)

[訓練風景]
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新潟県西部(長岡)ドクターヘリの運航が始まって3ヶ月が経過しました。ドクターヘリ活動としては順調に3ヶ月で100件を超える出動がされているところです。
また、各地域の消防機関などとの訓練にも積極的に参加をして、円滑かつ効果的な活動が出来るような体制作りをしています。

いよいよ夏も本番に近づいて参りました。アウトドアが楽しい季節ですが、熱中症や海,川での水難事故には十分に注意してこの夏を満喫しましょう!!

Lo.K記


 

No.006(平成29年4月)

 テープカット

3月29日、いよいよ新潟県西部(長岡)ドクターヘリの運航が開始いたしました。これもひとえに地域の皆さまのご理解、新潟県ドクターヘリ事業に関わる全ての皆さまのご協力の賜物と深く感謝申し上げます。また、今後とも引き続きご理解ご協力の程、宜しくお願いいたします。

毎月、西部(長岡)ドクターヘリの活動報告を当ホームページへ掲載いたしますので、気が付いたときにこちらものぞいてみてください。

Lo.K記


 

No.005(平成28年10月)

No005-①W340 No005-②W340

10月18日、ドクターヘリのテストフライトが開始となりました。目的は、県内の19消防署や受け入れ先の病院との連携を図ることです。ドクターヘリの離着陸には、周囲の安全確保がとても重要であり、離発着場所の安全管理を担っていただく消防職員の皆さんとの連携が必要不可欠となります。

訓練初日は糸魚川へ向かい、救急車との待ち合わせ場所となるランデブーポイント(場外離発着場)で、消防職員の方々と共に、傷病者の機内への搬入、搬出訓練を実施しました。巡航速度の速いアグスタAW109SP機では長岡から約25分で到着できますので、糸魚川消防の皆さんより、どんどん活用したいとのお話をいただきました。

訓練は約1か月の予定で実施されます。当院のヘリポートが工事中のため、堺町の防災ヘリポートを使用しての訓練となります。周辺の皆様には騒音等ご迷惑をお掛けしますが、ご協力をお願い致します。

Ns.O記


 

No.004(平成28年9月)

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9月7日(水)に当院のドクターヘリ格納庫の建設予定地において安全祈願祭がおこなわれました。竣工は2月下旬頃を予定しています。これから重機による作業が本格化するため多少騒がしくなるかと思います。皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、ご理解ご協力のほどお願い致します。

今後の予定としては、10月18日(火)から県内の19消防署及び受入れ先病院との連携訓練が開始されます。連携訓練が始まると訓練の様子などをご報告できるかと思います。

Lo.K記


 

No.003(平成28年3月)

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3月25日(金)・26日(土)の2日間、病院を中心に1キロメートル圏内にお住まいの皆様を対象とした「ドクターヘリの運航に関わる住民説明会」を開催致しました。説明会後は、当院に導入される予定のアグスタ社AW-109機の見学会を実施し、機内や飛行の様子などもご覧頂きました。両日とも寒い中、多数の皆様にご参加いただき、大変ありがとうございました。

近隣にお住まいの方々は、ヘリコプターの離発着に伴って起こる騒音や、ダウンウォッシュと言われる吹き下ろしの風の影響など、多々御心配なことがあろうかと思います。しかし説明会の中で、それらの問題に対する調査結果の説明を聞き、実際に離発着をご覧になられたことで、御理解をいただくことができたと思います。

参加していただいた皆様からの温かい応援メッセージを胸に、ご期待に応えるべく、気持ちもあらたに準備を進めて参りたいと思います。

Ns.O記


 

No.002(平成28年1月)

ドクヘリ2

昨年末にドクターヘリを運航する会社と機体が決まりました。
運航会社は静岡エアコミューターと鹿児島国際航空の共同事業体で、機体はアグスタウエストランド社のAW109SPです。ドクターヘリの機体としては見慣れない方が多いと思いますが、海外では広く使用されており、日本では警察のヘリとしても採用されています。隣の富山県や鹿児島でドクターヘリとして同じ機体が飛んでいます。

AW109SPは高所性能や運動性能(速い)に優れています。富山県で導入した理由のひとつとして、立山などの山岳地帯の救急にも有利である点があげられています。新潟県では、県の面積が広く、現場へのアプローチ時間が長いことが大きな問題となりますが、少しでも県民の皆様のお役に立てるようにと、AW109SP導入を決定しました。

正式な運航開始は今年の11月末の予定ですが、夏ころから訓練飛行などで、皆様のお目にかかれる機会があると思います。

(Dr.E 記)


 

 

No.001(平成27年11月)

新潟県ドクターヘリ事業による新潟県2番目の基地病院として、平成27年9月に知事より院長へ要請書が交付されました。来年(平成28年)秋運航開始を目指して、ドクターヘリ運航準備委員会を立ち上げ、準備を始めています。もともと当院には地上ヘリポートがありますが、今後は格納庫の建設やフライトスタッフの選定・訓練など、やるべき仕事が山積みです。

これから定期的に、当院のドクターヘリについてご紹介していきたいと思います。しばらくは準備状況の報告が続きますが、来年の今頃には運航開始のご案内ができる・・・はずです。

(Dr.E 記)

 

 

 

印が休診日、印が午前のみ診療です。

             
             
             
             
             
             
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