概要
乳腺外科は、乳がんを中心に“乳腺に生じる疾病”を治療する科です。
現在、乳がん患者は増加の一途をたどっており、今や12-14人に1人が乳がんに罹患します。乳腺外科では、早期発見のため、検診で異常を指摘された人の精査を行います。そして乳がんと診断された患者様の初期治療として、手術や術前術後の薬物療法を行います。また放射線科と提携し放射線療法も行います。
当院は新潟県の地域がん診療拠点病院であり、初期治療が済んだ後は、患者様の地元医療機関と連携し、その後の治療や経過観察を行っています。
ご挨拶
当院の乳腺外科は、日本乳癌学会が認定している認定施設です。検診で異常を指摘された患者様の精密検査や手術・術前術後の薬物療法・放射線療法等の初期治療が診療の中核となります。また、形成外科と提携し、乳房再建手術も積極的に取り入れています。
当院は新潟県の地域がん診療拠点病院として、初期治療が済んだ後の患者様を、地元医療機関と連携して治療と経過観察を行っています。
特色・方針
以下のことが、当院で実際に行われています。
検査
【乳房の検査】
- トモシンセシスデジタルマンモグラフィ:断層機能を備へ、より立体的に撮影ができます。
- MRIおよび乳房超音波検査:乳房内の病変やその広がり精査します。
- 組織検査:針生検(やや太めの針で、組織の採取し診断します。) マンモトーム生検(マンモグラフィを利用して、組織の採取し診断します。)
【全身の検査】
CT・MRIおよび骨シンチグラフィにて、肝臓・肺・骨・リンパ節等の、体全体への広がり(転移状況)を精査しています。
治療
【薬物治療】
術前術後の化学療法・分子標的療法・ホルモン療法
【手術治療】
◆部分切除術(乳房温存術)
◆全摘術 センチネルリンパ節生検(色素法による)
◆乳房再建術(形成外科医と協力して)
・・・1期的・2期的再建
・・・人工物による再建(拡張器挿入後にインプラントを留置)
・・・自家組織による再建
(いずれにしても、適応と個人の希望を重視し、手術方法を選択しています)
放射線治療
部分切除術(乳房温存術)の残在乳房照射・進行乳癌の局所コントロール 再発乳癌治療・骨転移に対する骨折予防・疼痛対策
対象疾患について
◆乳腺の炎症性疾患
・・・乳腺炎・肉芽腫性乳腺炎
◆乳腺の良性疾患
・・・線維腺腫・葉状肉腫
・・・乳管内乳頭腫
・・・女性化乳房 等
◆乳腺の悪性腫瘍
・・・乳癌・乳腺の肉腫
診療実績
(対象期間:4月1日~3月31日)
2019年 | 2020年 | 2021年 | |
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乳腺悪性腫瘍手術 | 110 件 | 142 件 | 133 件 |
医師紹介
氏 名 | 職 位 | 専門領域 | 認定資格等 |
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庭野 稔之 (平成21年卒) |
副部長 | 乳腺 | 日本外科学会専門医 日本乳癌学会乳腺専門医 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会責任医師 |