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心臓血管外科

概要

心臓血管外科は、心臓および血管に関する疾患の外科治療を専門とする診療科です。冠動脈疾患、心臓弁膜症、大動脈瘤や急性大動脈解離などの大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患、下肢静脈瘤などの静脈疾患を対象としています。
当院は中越地区の救命救急センターを有しており、緊急性の高い急性大動脈解離や大動脈瘤破裂、外傷による大動脈損傷などの患者が多く搬送されてきます。

特色・方針

心臓血管外科では、4人のスタッフで心臓・胸部大動脈の手術約50例、腹部大動脈・末梢動脈の手術約100例、静脈の手術約30例を行っています。
患者一人ひとりに合わせた個別の治療計画を立てることを重視しており、高度で専門的な手術手技を提供し患者の健康と生活の質を向上させることを目指しています。内科や麻酔科、放射線科、看護師、栄養士、リハビリテーションチームといった多職種との連携を行い、手術前後のケアやリハビリテーション、術後の管理を通じて患者の回復を支援します。
急性大動脈解離や大動脈瘤破裂、外傷による大動脈損傷などに対して患者の生命を守るため緊急手術に対応しています。

手術の低侵襲化の取り組み

冠動脈バイパス術や弁置換術・弁形成術、胸部大動脈の人工血管置換術では、胸部を切開し心臓や大動脈に直接メスを入れて手術を行います。心臓を一時的に停止する必要があり、心臓を安全に停止させる心筋保護法や心臓を停止している間全身に血液を流す人工心肺を用いて手術を行います。開心術と呼ばれ手術による体への負担(侵襲)が多いことが、合併症や後遺症の発生や術後の体力の回復にとって大きな問題となります。
当院では手術侵襲を少なくするために、オフポンプ冠動脈バイパス術※やステントグラフト内挿術※※を積極的に行っています。

※オフポンプ冠動脈バイパス術:
人工心肺を用いず、心臓が動いたままで冠動脈バイパスを行う手術法

※※ステントグラフト内挿術:
カテーテルを用いて、網目状の金属性の筒の外周に人工血管を張り付けた医療器具(ステントグラフト)を大動脈の内側から大動脈瘤に挿入し、動脈瘤内の血流を遮断する手術法

心臓血管外科で扱う主な疾患と手術は以下の通りです。

冠動脈疾患:
心臓を栄養する冠動脈が狭窄または閉塞することによって狭心症や心筋梗塞を引き起こします。狭窄や閉塞した動脈の先に血液を流すため冠動脈バイパス術を行います。

心臓弁膜症:
心臓の弁が狭窄や逆流を起こし正常に機能しない状態で、心不全や不整脈・失神などを引き起こします。機能不全となった弁の置換する手術や形成する手術を行います。

大動脈疾患:
大動脈瘤とは胸部や腹部の大動脈が“こぶ状”に膨らむ疾患です。大きくなると破裂しショック状態から心停止に至る危険性があります。急性大動脈解離は突然大動脈壁に“裂け目”が入り、激しい胸背部痛を訴える疾患です。脳、心臓、腎臓、消化管、四肢の血行障害や破裂を引き起こし死亡する危険性の高い疾患です。大動脈を人工血管で置き換る手術や、大動脈内にステントグラフトを挿入する手術を行います。

末梢動脈疾患:
主に下肢の動脈に狭窄または閉塞することによって、歩行時の痛みを訴える疾患です。重症となると足趾が潰瘍や壊疽となります。狭窄や閉塞した動脈の先に血液を流すためのバイパス手術や、カテーテルを用いて狭窄や閉塞した動脈を広げる経皮的血管拡張術(血管内治療)を行います。

下肢静脈瘤:
下肢の表在静脈(伏在静脈)の逆流と怒張により、下肢のむくみ、重だるさ、こむら返りなどを引き起こします。重症になると下腿に皮膚炎や潰瘍を生じます。静脈瘤の原因となっている伏在静脈を、カテーテルを用いてレーザー光線で焼灼する静脈瘤血管内焼灼術を行います。

慢性腎不全患者の透析シャント関連:
腎臓内科・透析科と協力し、人工血管を用いた透析用のシャント作成術などを行います。

手術実績

(対象期間:1月1日~12月31日)

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
全手術数 182 185 194 192 183
全身麻酔手術数(再掲) 105 95 90 77 97

心臓手術

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
冠状動脈バイパス手術 9 8 6 12 14
人工心肺を使用した手術 25 8 11 13 18
人工心肺を用いない手術
(冠動脈バイパス以外)
13 13 4 4 3

胸部大動脈手術

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
人工血管置換手術 14 14 12 14 10
ステントグラフト内挿術 7 12 14 5 15

腹部大動脈手術

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
人工血管置換術 4 2 4 4 1
ステントグラフト内挿術 30 24 33 19 22

末梢動脈手術

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
カテーテルによる手術(血管内治療) 15 23 23 23 34
他の手術(バイパス手術など) 26 20 30 20 26

内シャント手術

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
内シャント手術 12 11 20 26 17

下肢静脈瘤手術

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
下肢静脈瘤手術 31 34 29 36 18

 

医師紹介

氏名 職位 専門領域 認定資格等
平原 浩幸
(平成元年卒)
部長 大動脈疾患
末梢血管疾患

日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医・修練指導者
日本外科学会専門医
胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医

佐藤 哲彰
(平成26年卒)
副部長 後天性心疾患
大動脈疾患
末梢血管疾患
日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医
日本外科学会専門医
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医
嶋田 厚希
(令和4年卒)
    腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医
菅原 正明
(昭和58年卒)
  後天性心疾患
先天性心疾患
日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医・修練指導者
日本外科学会専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医

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