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看護部

看護部の理念にも表現している「一人ひとりを大切に・・・」には、患者さん、職員、そして自分自身も大切にしてほしいという願いを込めており、赤十字の基本原則である「人道」Humanity=いのちを守る、尊厳を守ることが根幹にあります。

看護部理念

一人ひとりを大切に、いのちと健康に向き合う看護を提供します

基本方針

  1. 安全な看護を実践し、患者さんに安心と満足を提供します
  2. 看護専門職として、その人らしい生活が継続できるように支援します
  3. 多様性を理解し、柔軟に考え、行動します

中期目標

  1. 新たな基本方針に基づく看護サービスを提供する
  2. みんなが成長できるように継続教育体制を見直す
  3. やりがいを持って働き続けられる職場環境を整備する

看護部長の挨拶

看護部長202204

新潟県唯一の赤十字病院として、救命救急センター、総合周産期母子医療センター等の診療機能を持ち、高度・急性期病院の役割を果たしています。また地域がん診療連携拠点病院としてがん医療を行い、さらに緩和ケアセンターを中心に患者さん・ご家族の心身の苦痛緩和のため、心のこもったケアを行うことを大切にしています。
看護の目的は生涯を通してその人らしく生を全うできるよう援助を行うことです。様々な領域で、たくさんの経験を重ね、その経験をリフレクションしながら看護職として成長することを目指しています。

看護部長 岩崎 佳子

看護の提供体制

看護体系など・看護配置

急性期一般入院料1

看護師の勤務体制

3交代制(日勤/8:30~17:00、準夜勤/16:00~0:30、深夜勤/0:20~8:50)

看護方式

チーム・ナーシング制を基本とし、患者さんの状況に応じた個別体制による看護を行っています。 

赤十字看護実践者ラダー レベル I・II・III 認定者の紹介

レベル I

スライド1

今回、ラダーⅠを取得するにあたり一年間の自分の看護や患者さんとの関わり、今後の課題などを見直す良い機会となりました。改めて自分の看護観を見直しより良い看護を提供できるように努力していきたいと思いました。2年目になると1年目とは違い役割が多くなったりするため、責任感を持って取り組んでいきたいと思います。さらに、自分の看護師としての経験もより積んでいきたいと思います。


レベル II

スライド2

ラダーⅡを取得することができました。
ナラティブで看護実践を振り返ることで、実践で大切にしている私自身の看護観を再確認することができました。又、評価会では、貴重な意見をいただくことができ、モチベーションアップや自信にもつながりました。これからも患者、患者家族に寄り添った看護の提供が行えるよう、医療チームで協力し、スキルアップを忘れず、取り組んでいきたいと思います。


レベル III

スライド3

緩和ケア認定看護を目指すにあたり、自己の看護を振り返るためラダーⅢの申請を行い、自己の傾向や課題が明確になりました。また、患者さんの‘その人らしさ’を大切に、抱いている苦痛の軽減や希望に添えるような看護が行いたいと感じる機会にもなりました。今後は、質の高い看護実践に向けて自己の知識・技術を磨いていくこと、スタッフの看護の質向上を支援する役割に取り組みたいと考えています。


認定看護師の活動

当院には2名の専門看護師と16分野28名の認定看護師がいます。認定看護師は、患者さん及びご家族に対して熟練した看護技術を提供すると共に、院内外の看護職員に対しても、指導と相談にのり組織全体の看護の質の向上にリーダーシップを発揮しています。

専門看護師

分野名 (人数)
がん看護専門 (2)  

認定看護師

分野名(人数)
救急看護(2) 感染管理(2)
皮膚・排泄ケア(1) 手術看護(1)
集中ケア(3) 糖尿病看護(1)
新生児集中ケア(2) 透析看護(1)
がん化学療法看護(4) 慢性呼吸器疾患看護(1)
がん性疼痛看護(2) 認知症看護(3)
緩和ケア(1) 脳卒中リハビリテーション看護(2)
乳がん看護(1) 摂食嚥下障害看護(1)
計 16分野 28名

看護部教育方針

「赤十字の理念に基づいた看護実践能力を習得する」ために、教える者と学ぶ者という立場を超えた、共に学びや成長を支えあう組織風土を重視しています。加えて、赤十字の人道の理念に通じる、「人も自分も大切にする」ことにより、専門職としての自己成長に必要な「リフレクション」を基盤においた“育み育まれる”日本赤十字社の看護職員研修システムを整備しています。

※リフレクション(内省)とは:
自身の経験を振り返ることで、そこに潜む価値や意味を見出し、次の実践に生かす過程

看護職員の教育プログラム

当院の理念に基づき、患者さんや地域の方々に質の高い看護サービスを提供できる看護職員の育成に努めています。また「赤十字施設のキャリア開発ラダー」に基づき、個々の看護師の学習段階に応じたプログラムを準備し、専門職業人としての発達を支援しています。

Ⅴ 病院単位で活動できる者
Ⅳ 看護部単位で活動できる者
Ⅲ 部署単位で活動できる者、部署の教育担当者(リーダーシップを発揮できる)
Ⅱ 自立して看護活動ができる者(部署内)
Ⅰ 指導や助言を得ながら看護活動ができる者

新人看護職員の育成

当院では、1人の新人に1人の決められた先輩看護師がつき、学習支援や精神的なサポートを行うプリセプターシップを導入しています。 また、悩みや不安、看護の楽しさを分かち合い、共に成長するために、サポーター制により同期の仲間を支援しあえる体制をとっています。
集合研修(Off-JT)での学びや自己学習を、看護実践に結びつけながら経験を重ね、看護技術・知識が習得できるように職場全体で支援しています。
e-ラーニングを導入しており、自分の時間に合わせて学習ができる環境を整えています。

「サポーター制」について

日頃の悩みや不安を打ち明け、リアリティーショックに負けず、同期のみんなで一緒にがんばっていこう!という、お互いをサポートし合う目的で、同期入職の新人看護師が月1回程度集まり、体験を共有する座談会を中心に活動します。
サポーター制

4月は不安と緊張でいっぱいの新人さん達ですが、様々な学校の出身者もこの会を通じて、同期の仲間の絆を強めていきます。


院内研修【看護実践能力レベル別研修計画】

全国の赤十字医療施設において「赤十字の看護師の看護実践能力の指標」を活用したキャリア開発ラダーを推進しています。当院では、この指標に基づいた研修プログラムを計画実施しています。

赤十字施設の看護師キャリア開発ラダー全体構造図

キャリアラダー全体構造図W500

レベルI(指導や助言を得ながら看護活動ができる) 新人看護職員は全員参加します。

研修名 ねらい
看護師の基本的態度と姿勢 臨床の場面を通して、看護職員としての基本的姿勢・態度について考える。
安全確保の技術 安全な医療・看護を提供するために、自分のとるべき行動がわかる。
標準予防策 感染予防の考え方がイメージ化できる。
看護技術を支える3要素 療養環境を整えることを通して、看護技術を支える3要素(医療安全安全確保・患者家族への説明・的確な判断に基づく看護技術の提供)を考える。
看護実践の基礎:
看護記録・パソコン操作・看護診断
看護記録基準に沿って看護記録の概要がわかる。
電子カルテの操作方法がわかり、看護業務に活用できる。
NANDA-I看護診断の概要と診断方法がわかる。
看護必要度 重症度・医療看護必要度が診療報酬に関わっていることがわかる。
看護必要度の適正な評価方法について理解する。
看護実践の基礎:
クリニカルパス
クリニカルパスの概要がわかり、医療・看護で活用するツールであることを理解する。
フィジカルアセスメントと援助技術 日常ケアに必要なフィジカルアセスメントの必要性と方法を理解する。
ME機器(ポンプ操作) 輸液ポンプ・シリンジポンプを正しく使用できる。
褥瘡予防 褥瘡予防に関する知識・技術を学ぶ。
感染予防 感染予防の考え方がイメージ化できる。
患者体験 患者体験をすることで、患者を尊重した看護のあり方を考える。
栄養管理の基礎 栄養管理の基礎知識を得る。
接遇・メンタルヘルス 赤十字施設の職員として誰に対しても「人道」に基づいて行動できる。
患者さんに寄り添い、安心感を提供できる接遇を理解し、実践する。
救命救急処置の技術 患者の急変に気づき、救命蘇生のために医療チームの一員としての役割を果たす。
多重課題 多重課題場面における自己の傾向と課題を知り、対応能力を高める。
苦痛緩和・安楽確保の技術 苦痛緩和・安楽確保の技術について理解し、臨床で指導を受けながら実践できる。
倫理研修 看護の倫理的問題点に気づく能力を養う。
臨終時の看護 患者・家族が安楽な臨終を迎え、満足するお別れをするための援助技術を学ぶ。
グローバルヘルス 所属部署や所属施設だけでなく、地域の関連施設、日本国内・国外へと関心を向けることができる。

レベル II (自律して看護活動ができる)

研修名 ねらい
看護のフィジカルアセスメント フィジカルアセスメント能力を高め、実践に結びつけることができる。(吸器・循環器・消化器・神経・運動器系)
専門領域研修 各部署における代表的な疾患と看護について理解し、専門性を高めることができる。
倫理 II 研修 倫理的問題に対する感受性を養う。
看護と受容的態度(アサーティブコミュニケーション) 看護職に必要なアサーティブコミュニケーション技術を学ぶ。
診療報酬と看護 医療や看護に関わる診療報酬に対する関心を持ち、看護ケアと経済を関連付けながら考えることができる。
他部署体験 自部署で体験できない看護ケアを体験することで、多様な看護の場やケアの方法があることを理解する。
研修を受け入れることで、日常実践している看護を振り返り、実践能力を高める。

レベル II ・III

研修名 ねらい
看護研究の基礎 看護の質を改善するために必要な研究的視点を持ち、看護研究に取り組む。

レベル III(リーダーシップが発揮できる)

研修名 ねらい
倫理 III 研修 倫理的問題を客観的に分析し問題を解決する能力を学ぶ。
後輩育成とコーチング 後輩の育成をするためのスキルを学ぶ。
OJTを理解し、後輩を成長プロセスでサポートすることができる。
リーダーシップとメンバーシップ(問題解決過程研修) 問題解決の実践を通し、リーダーシップ能力を高める。
実習指導 学生の指導者として実習目標・指導方針を考慮し学生の理解や学習進度に沿った指導をすることができる。
家族関係の調整基礎 ケアの対象として病者を抱えた家族を捉え、家族援助のあり方を学ぶ。
看護ケア 日常実践している看護(技術)を客観的に振り返り、個人のスキルアップ、指導力を高める。

赤十字救護員看護師養成研修

新採用者研修での講義を皮切りに、段階的に研修を受講し、概ね入職後3年で赤十字救護員として登録されます。さらに希望者は、日本DMAT(Disaster Medical Assistance Team)隊員養成研修や、こころのケア要員養成研修の受講などにより、救護員として研鑽を積むこともできます。

全職員向け研修

感染管理、安全対策、栄養管理、褥瘡対策、呼吸ケア、緩和ケア、せん妄・認知症ケア、赤十字講習会、BLS(Basic Life Support)、ICLS(Immediate Cardiac Life Support)、メンタルヘルス、腰痛対策などの他、その時々にタイムリーなテーマの研修が開催されます。

院外研修・進学支援

院外教育については、内部規定に基づいて出張扱いにより機会が与えられます。
日本看護協会主催の認定看護師養成コース・看護管理者コースと、日本赤十字社幹部看護師研修センターで実施されている看護管理者コース、特定行為研修に定期的に派遣しています。
また、長岡赤十字病院休職制度を利用した大学院進学への支援も行っています。

求人情報

私たちと共に長岡赤十字病院で看護しませんか。 当院で働きたいという意欲をお持ちの方をお待ちしています!

1.看護職員の採用試験

「職員募集要項」をご参照ください。→詳しくはこちら

2.福利厚生

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