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放射線診断・放射線治療科

概要

放射線科診断科では画像診断、IVR(Interventional radiology)を行っています。 放射線治療科では放射線治療専門医が1名勤務し、専従で診療を行っています。放射線治療装置のリニアック1台で毎日40名ほどの治療が行われています。入院は臨床各科にお願いしておりますが、外来の通院の方も多くおられます。

認定施設

日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関
日本放射線腫瘍学会認定協力施設

ご挨拶

より安全で精度の高い検査や治療を提供できるよう努めています。画質の向上やX線CTでは被ばく線量低減を心がけています。また、平成27年7月にはPET-CTが稼働し、機能や代謝の面から有用な検査手段となっています。

特色・方針

放射線診断科

画像診断

臨床各科から依頼されたCT,MRI,核医学検査などの画像診断を行っています。さまざまな疾患について、全身にわたって読影しています。フィルムレスの環境で、放射線科診断室のモニターをみて診断を行っています。作成された診断レポートは、電子カルテに配信されています。

IVR

IVRとは「Interventional Radiology:放射線診断技術の治療的応用」 の略語であり、最近では「画像下治療」という日本語訳が充てられています。X線や超音波、CT等を用いて、その「画像」で体内の病変部を見ながら、カテーテルを進めたり、針を刺したりして治療を行う手技の総称です。

 IVRの特徴は、まず①患者様の体への負担が小さい(これを「低侵襲」と言います)事、②治療に要する時間が比較的短い事、③病変のあるその場所(「局所」と言います)に対する治療であるため、全身への副作用が比較的少ない事、が挙げられます。

 低侵襲であるため、手術が難しい高齢者や全身の状態が悪くなった患者様にも実施できるという利点があります。ほとんどの場合、IVRは局所麻酔下に行われ、全身麻酔は必要としません。また、治療後も約6時間程度の安静の後で日常生活に戻る事が可能です。

 比較的短時間で治療可能である点もIVRの利点の一つであり、肝臓がんに対するカテーテル治療では、早ければ1時間以内に治療が終了します。また、複雑で多岐に渡る治療を要する場合に治療にかかる時間が長くなる事がありますが、局所麻酔で行う治療ですので患者様は治療中でも会話が可能であり、苦痛を感じた場合にはおっしゃって頂く事ができます。場合によっては一旦治療を中止して別な日に再治療をする事もできます。

 局所治療であり、全身の副作用が比較的弱い事も大きな利点です。例えば、肝臓がんに対するカテーテル治療では、抗癌剤は肝臓の病気が存在するその場所のみに集中して流れ、全身に溢れる事はほとんどありません。仮に副作用が出現しても、治療を加えたその場所のみに限定する事がほとんどです。

IVRについて詳細はこちら

それでは当科で施行している主なIVR治療について説明させて頂きます。

○肝臓がんに対するIVR

 肝臓がんに対するIVRは、大きくラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法、動注化学療法がありますが、当科ではそのうち肝動脈化学塞栓療法を主な治療法として用いており、動注化学療法も行っております。

・肝動脈化学塞栓療法(TACE)

 肝臓という臓器には、肝動脈と門脈という2種類の血管から栄養を受けています。正常な肝臓の細胞は、門脈から2/3程度、肝動脈から1/3程度の栄養を受け取っていますが、肝臓がんは100%肝動脈から栄養をされています。そこで、肝臓がんができた場所の肝動脈にカテーテルを挿入して、その血管を塞いでしまう事で、癌細胞を「兵糧攻め」にする治療法です。通常は足の付け根の動脈から、カテーテルを肝動脈を経てがんを栄養している動脈の枝まで進め、そこから抗癌剤を含んだ血管塞栓物質(血液の流れを堰き止める医療材料)を流す事で治療します。治療後はカテーテルを抜いた場所から出血しない様に、6時間程度安静にしていただきますが、翌日には起き上がって歩行できるようになります。副作用としては、局所の痛み、発熱、吐き気、食欲の低下等がありますが、これには個人差があり、またほとんどの場合、1週間~10日程度で改善します。その治療効果は、どれだけがんを栄養する枝に近づけたかによって変わりますが、十分に近い場所から治療できた場合には、その生存率は1年90%、3年70%、5年40%程度です。これは、手術やラジオ波焼灼療法に比べると、残念ながらわずかに劣っていますが、TACEは手術やラジオ波焼灼療法では治療できない進行した肝臓がんに対しても、安全にかつ繰り返して施行できる治療法です。また、肝臓がんと関連の深いC型慢性肝炎/肝硬変の患者様の場合、以前には正常と考えられていた場所から新たに肝臓がんが発生する事もありますが、TACEであれば、新たにがんが出現した場合でも繰り返し治療を施すことができます。

・動注化学療法(TAI)

 肝臓に限らず、様々な臓器のがんに対して用いる事のできる治療法ですが、当院では特に高度に進行した肝臓がんや転移性肝癌等に用いる事が多く、静脈から点滴で抗癌剤を投与する「全身化学療法」に比べて副作用が弱く、局所(がんが存在するその場所)への治療効果が高い事が利点です。太ももの付け根からカテーテルを挿入して抗癌剤を投与する方法の他に、後述する「動注リザーバー」や「System-I」といった特殊な道具を用いる事で、より患者様の負担を軽くして治療を加える事ができます。

○止血のためのIVR

・動脈瘤(血管にできたコブ)の破裂、交通事故等の外傷、肺炎や膵炎等の炎症、手術の後等、各種の原因によって体内で動脈から出血している場合に、その出血を抑えるためにもIVRが有効な治療法となります。手術と比べての利点は、何よりも患者様の負担が小さい事です。体内に大量に出血している場合や、外傷によって体の状態が悪い場合、炎症や手術の後で出血した場所がくっついて手術がやりにくい場合等でも、IVRであれば局所麻酔のみで施行でき、90%以上の確立で止血に成功しています。

○特殊な道具の埋め込み

・CVポート

 近年盛んに用いられるようになってきた特殊な道具で、静脈(よく点滴や採血の時に刺す血管です)から入れて皮下に埋め込む形をとります。抗癌剤による治療を短い間隔で何度も繰り返す場合、薬剤や何度も針を刺すことで血管が潰れて見えなくなる事はしばしば経験されますし、元々血管が見えにくい患者様の場合には、こうした頻回の注射だけでも大きな負担となります。また、全身状態が悪化して口から食事をとる事が困難となり、点滴で栄養を補う、といった緩和ケアにもCVポートは有効です。当施設では、鎖骨下外側法、上腕留置法の二種類のCVポート留置を行っており、現時点で埋め込み術の成功率は100%です。鎖骨下外側法の場合は、肩の付け根に近い前胸部から、上腕留置法の場合は肘関節直上の腕から、共に留置カテーテル(通常の検査用とは違って、長期間体内において置く事ができる特殊なカテーテル)を静脈内に挿入し、先端は心臓のすぐ近くの静脈まで送り、反対側の先端を「ポート」という専用の針で繰り返し刺すことができる道具につないで、皮膚の下に埋め込みます。鎖骨下外側法ではこの「ポート」は脇の下よりの前胸部、上腕留置法では二の腕の裏側辺りに埋め込まれます。手術が終了したら、基本的には翌日からこの「ポート」を使って点滴ができるようになり、もう血管探しをしなくて済む様になります。また、当施設の留置法では、「正しい取扱をする」という条件なら、「CVポート」からの採血も可能です。

・動注リザーバー

 上述の「CVポート」とよく似た道具です。違うのは、「CVポート」は「静脈」から入れて先端は心臓の近くの静脈に位置させるのに対して、この「動注リザーバー」は「動脈」(ドクドク脈打って流れる血管で、全身に栄養分や酸素を運ぶ機能を持つ血管です)から入れて、先端は標的とする臓器(特に多いのは肝臓)を栄養する動脈まで入れる、という点です。「動注リザーバー」は動注化学療法の項目でご説明しました様に、特定の臓器に的を絞って、抗癌剤等の薬剤を用いた治療を集中的に行う場合に使用する特殊な道具です。肝臓がんの場合で説明しますと、TACEが効きにくい場合や何らかの条件でTACEができない患者様に用いる事が多い治療法です。埋め込む時に小さな手術を行いますが、埋め込んでしまえば、以後は「ポート」に相当する道具の部分を針で刺すだけで、標的となっている臓器にのみ強力な治療を加える事ができます。「CVポート」を使った点滴の治療と異なるのは、「動注リザーバー」を用いた動注化学療法は、あくまでも標的とする臓器に的を絞った「局所治療」ですので、「局所」の治療効果は高く副作用も弱い代わりに、標的臓器以外にはあまり効果が無いのに対して、「CVポート」を使った点滴治療では、特定臓器への効果はむしろ弱く、副作用も強く出る反面、全身にまんべんなく薬剤が行き渡る、という点です。

・System-I

 久留米中央病院理事長の板野哲先生が開発された特殊な道具です。基本的には上述の「動注リザーバー」の一種ですが、通常の「動注リザーバー」は標的臓器を栄養する動脈まで留置カテーテルを入れて、「薬剤」の「動注」のみを行う道具であるのに対して、「System-I」の場合は、留置カテーテルは特定の動脈ではなく大動脈の中において置き、「マイクロカテーテル」という細いカテーテルを留置カテーテルに開けた側孔から出して、狙った動脈まで挿入して治療を加える、という道具です。治療内容としては上述のTACE、動注化学療法どちらも施行でき、太ももの付け根からカテーテルを入れる場合と違って、原則として治療後の安静は不要です。また、特に肝臓のIVR治療においては、繰り返し治療を加えている間に、肝動脈以外の動脈(横隔膜や肋骨、副腎の動脈等が多いです)から、元々は存在していなかった細かい枝が新しく発生して、肝臓の腫瘍に栄養を与える様になることがあります。このような新しく発生した本来存在しないはずの枝の事を「側副路」と言います。通常の「動注リザーバー」で動注化学療法を施行している場合、この「側副路」が発生すると治療できない領域ができてしまう事になり治療効果が落ちてしまいますので、太ももの付け根からカテーテルを入れて、この「側副路」を塞ぐ、という追加の治療が必要となります。これを「血流改変術」と言います。しかし、このSystem-Iであれば、「側副路」にマイクロカテーテルが入りさえすれば、わざわざ太ももの付け根を刺さなくても「血流改変術」を加えた上で治療を継続する事もできます。現在、当院では特に進行した肝臓がんの患者様に対して、「短期間」での「繰り返し」治療(TACE/動注化学療法の両者あり)を施行する場合に、このSystem-Iを用いています。狙いとしては、1回の治療辺りの患者様の副作用を可能な限り弱く抑え、その代わりに短期間で治療を繰り返す事で、進行した肝臓がんを無理なく治療していく事、と位置付けています。尚、一般的なカテーテル治療、動注リザーバーと比較した表を以下に添付致しますのでご参考にしてください。

 

選択的TACE

(3時間以上の)持続動注

血流改変

術後の安静

一般的カテーテル治療

×

必須

動注リザーバー

×

×

不要

System-I


(血管の形による)

原則不要

○ステントグラフト内挿術

・これも近年盛んに行われるようになってきた治療法の一つです。当科が携わっているものとしては、主に腹部の大動脈瘤(血管のコブ)の患者様に対しての治療で、血管外科の先生方と共同で行っています。ステントグラフトという道具は、針金でできた筒状の構造に人工血管を張り付けたもので、これを動脈瘤の中に、その入口から出口までを橋渡しするように挿入して、動脈瘤の膨れ上がった部分(血管の壁)に血液が流れないようにして、血圧がかからないようにする治療法です。多くの場合、翌日には立って歩く事ができますので、手術でおなかを開く場合と比べて、患者様の体への負担が小さいのが特徴です。

 この様に、IVRは多くの利点がある優れた治療法ですが、全ての患者様に施行できる訳では無く、その適応には基準と限界があります。また、すべての医療行為には一定の危険があり、IVRは低侵襲ではありますが、全く危険を伴わない訳ではありません。私たちIVRに携わる医師は、常に危険を避けるために最大限の注意と努力を払いながら治療に当たらせて頂いております。

全国IVR症例登録事業参加について

当院では、患者さんに安心して医療を受けていただくために、安全な医療をご提供するとともに、患者さんの個人情報の取り扱いにも、万全の体制で取り組んでいます。

日本IVR学会(事務局:〒355-0063 埼玉県東松山市元宿1丁目9番4号 FAX:0493-35-4236)では、本学会に参加する施設で行ったIVR診療(血管塞栓術、血管拡張術など)の情報を登録し、IVR診療の状況を把握し、各種疾患の診断治療の向上に役立てる取り組みをIVR学会症例登録として実施しております。この事業は、現在の我が国のIVR診療の現状を浮き彫りにし、基礎と臨床の種々の研究にも貢献するものと考えられます。

当院は、上記の日本IVR学会による全国症例登録の趣旨に賛同し、登録事業に積極的に協力してまいります。当院でIVR診療を行ないました患者さんについては、個人情報を削除した後、診療内容をIVR学会事務局に届出いたします。但し、非同意の意思表示がなされた場合には届出を致しません。また、後に非同意や登録の削除を申し出られました場合にも登録を削除致します。ご不明な点などありましたら、診療科の担当医までお気軽にお尋ねください。

放射線治療科

(1)悪性腫瘍の体外照射

高エネルギーX線治療と電子線治療が行えます。画像誘導治療も標準的に行われており、一体型のX線撮影装置を使ったコーンビームCTで高精度な治療が行われています。(平成26年度 新患登録数369例)

(2)中枢神経定位放射線治療

脳転移や良性頭蓋内疾患に対して可塑性シェルを使用した脳定位治療が可能です。(平成26年度 施行数24例)

(3)体幹部定位放射線治療

早期肺癌や肝臓癌に対して体幹部固定シェルを使用した定位放射線治療が可能です。(平成26年度 施行数23例)

(4)アイソトープ内用療法

骨転移にたいするストロンチウム内用療法、甲状腺機能亢進症にたいするヨウ素内用療法

(5)強度変調放射線治療(IMRT)

強度変調放射線治療(IMRT)は可能で実績もありますが、2015年現在、医師定員が不足しているため治療を中止しております。

主な治療装置

  • 放射線治療装置 米国Varian社 iX 6MeV,10MeV
  • 治療計画装置   米国Varian社 Eclipse
  • 治療計画専用CT   GE社 Lightspeed RT
  • 脳定位治療装置  独国 BrainLab社製 コーンシステム
放射線治療で受診するにあたってのお願い

受診希望のかたは当該科に紹介していただく場合も放射線科直接受診の場合も予約が必要です。病診連携室へお問い合わせください。 →病診連携室へ

医師紹介

氏名 職位 専門領域 認定資格等
西原 眞美子
(昭和53年卒)
部長 画像診断 日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本医学放射線学会認定指導医
検診マンモグラフィ読影認定医
伊藤 猛
(昭和61年卒)
部長 放射線治療 日本医学放射線学会放射線治療専門医
日本医学放射線学会認定指導医
日本核医学会PET核医学認定医
谷 由子
(平成3年卒)
部長 画像診断 日本医学放射線学会放射線診断専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
高木 聡
(平成8年卒)
部長 画像診断
IVR
日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本IVR学会IVR専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
平田 哲大
(平成25年卒)
  画像診断
IVR
 

外来担当医表


 

印が休診日、印が午前のみ診療です。

             
             
             
             
             
             
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