概要
消化器内科は、胃腸や肝胆膵領域の悪性疾患・炎症性疾患といった広範囲の病気をカバーし、病態診断~根治的・緊急的内視鏡治療~抗がん剤治療・放射線治療~終末期の緩和的医療、と様々な治療場面に対応します。「おなかのお医者さん」として広く地域医療に貢献できる分野といえるでしょう。
当科入院実患者数は増加傾向にあり、2021年度(2021年4月~2022年3月)は1,730件でした。これは当院が中越地区の基幹病院の一つとして地域の各医療機関からご信頼いただき、多くの御紹介症例を受けている実績と言えます。
特色・方針
- 消化管や肝胆膵領域という広範な領域を担当します。
- 病態診断や各種治療(内視鏡治療や放射線治療や薬剤治療など)に携わります。
- その活動の場面は外来・病棟・救急と昼夜を問わずに展開されています。
- 治療方針について、定期的に外科や放射線科と合同検討会を開催しています。
診療実績
(対象期間:4月1日~3月31日)
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | ||
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上 |
上部消化管内視鏡検査 | 6,932 | 6,523 | 5,456 | 5,793 |
上部消化管止血術 | 145 | 134 | 128 | 128 | |
食道静脈瘤治療(EVL+EIS) | 64 | 54 | 32 | 33 | |
食道ESD | 35 | 57 | 51 | 62 | |
胃ESD | 172 | 136 | 131 | 142 | |
下 部 消 化 管 |
下部消化管内視鏡検査 | 2,818 | 2,538 | 2,208 | 2,378 |
大腸EMR | 909 | 912 | 924 | 853 | |
大腸ESD | 64 | 56 | 51 | 60 | |
消 化 管 特 殊 |
カプセル内視鏡 | 26 | 15 | 9 | 15 |
ダブルバルーン内視鏡 | 39 | 40 | 49 | 58 | |
超音波内視鏡検査 | 181 | 147 | 109 | 115 | |
超音波内視鏡下穿刺細胞診 | 115 | 107 | 127 | 134 | |
超音波内視鏡下治療 | 24 | 26 | 19 | 20 | |
胆 膵 内 視 鏡 |
内視鏡的逆行性胆管膵管造影 | 486 | 463 | 467 | 466 |
内視鏡的乳頭切開 | 210 | 177 | 183 | 189 | |
内視鏡的胆管/胆嚢ドレナージ | 369 | 359 | 379 | 410 |
氏名 | 職位 | 専門領域 | 認定資格等 |
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竹内 学 (平成7年卒) |
副院長 部長 |
消化器疾患全般 消化管疾患 咽頭/食道/十二指腸/ 大腸の内視鏡診断・治療 |
日本内科学会認定内科医・専門医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化管学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本食道学会食道科認定医 |
吉川 成一 (平成12年卒) |
部長 | 消化器疾患全般 肝胆膵疾患 ERCP/EUS/FNA 肝臓病理 |
日本内科学会認定内科医・専門医 日本消化器病学会専門医 日本肝臓学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本胆道学会認定指導医 日本膵臓学会認定指導医 |
西垣 佑紀 (平成21年卒) |
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盛田 景介 (平成23年卒) |
副部長 | 消化器疾患全般 | 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本肝臓学会専門医 |
夏井 一輝 (平成28年卒) |
副部長 | 日本内科学会総合内科専門医 | |
小関 洋平 (平成28年卒) |
副部長 | 日本内科学会総合内科専門医 | |
夏井 結唯 (平成28年卒) |
副部長 | 日本内科学会総合内科専門医 | |
石川 夏生 (平成29年卒) |
副部長 | ||
福島 直弥 (令和2年卒) |
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吉田 耕太郎 (令和2年卒) |
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加賀田 彩乃 (令和5年卒) |
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三浦 努 (平成元年卒) |
健診部長 | 消化器疾患全般 炎症性腸疾患 検診・公衆衛生 |
産業医 |
外来診療は完全紹介予約制になります
立川綜合病院の消化器内科診療体制の縮小に伴い、令和5年4月1日より初診患者さんの受付を完全紹介予約制とさせていただきます。
初診の方(以前受診されていたが終診となっている方も含む)は、開業医などほかの医療機関を受診していただき、病診連携室を通して予約をお取りください。
予約当日は紹介状をお持ちになって来院をお願いします。
皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
当科での研鑽をご希望の先生方に
当科で研鑽される目標としては、消化器内科のエキスパート医を目指す以外にも、個人医開業準備、検診医志望、緩和医療、などなど様々な方向性が志向できる多様性が特徴です。 (小児科専門医が当科で消化器疾患診療を研鑽した実績もあります。)
すなわち、数年のうちに来るであろう「医師過剰時代」にむけて当科的スキルを会得することはどの医療場面でも大きなプラスと言えるでしょう。
上記のような多くの症例経験や検査経験によって、得られる知見は大きいはずです。 当科での研鑽を希望される医師を広く募集しています。