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健康たより あさのは

【あさのは】第74号(平成26年4月発行)

ヘリコバクター・ピロリについて-「ピロリ外来」が開設しました-

 以前より胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの患者さんについて保険適応が認められていたヘリコバクター・ピロリの感染確認検査や除菌治療が、平成25年2月より感染胃炎でも保険適応となること(厚生労働省通達)を受け、当院では昨年12月に「ピロリ外来」を開設しました。

 毎週水・金曜日午後に内科外来に予約枠を設け、検査・除菌処方などを当科スタッフが交代で行っています。ただピロリ菌感染の保険診療内の診療であり、対象が限定されますので詳しくは当科内科外来にお尋ねください。

 「ピロリ外来」開設にあたり、今号はこのピロリ菌について簡単にご説明したいと思います。なお、今号と同時に発行されている「ヘリコバクター・ピロリ-特別号-」に更に詳しい説明をさせていただきましたので、併せてご覧ください。

 みなさんはヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ菌と略します)という菌を聞いたことがあるでしょうか? ピロリ菌は私たちの胃内でも生息できる特殊な性質をもつ細菌です。通常は幼少期に口から侵入し胃内で生着・持続感染します。そのため上下水道設備の整った現代で育った若年世代にはほとんど感染者はいないのですが、中高年世代ですと実に半数以上が保菌者というから驚かされます。おそらく「日本最大の感染症」としてもよいものでしょう。

 ピロリ菌感染は胃粘膜で慢性的な炎症を引き起こし、その慢性胃炎が長期経過し、胃潰瘍や胃がんの原因となりうることが以前より知られていました。例えばピロリ菌感染陰性の胃がん発症はないわけではないのですが、全体の2~5%程度とごく少数と考えられ、胃がん発症の最大原因はピロリ菌感染と位置づけられるようになりました。

 ピロリ菌除菌で胃がん発生を抑制できると分かったならば、そのリスクを受け止め前向きに対処すべきでないでしょうか?

 病を恐れず、病を侮らず・・・

(消化器内科 柳雅彦)

「地域連携サポートセンター」ができました! -訪問看護室-

 地域連携サポートセンターの各部門についてご紹介させていただいています。第4回は訪問看護室です。

 当院の訪問看護室は2階の地域連携サポートセンター内にあります。常勤3名、非常勤1名の4名体制です。訪問看護師は,利用される方のお宅に直接訪問して必要な観察や医療処置、体の清潔の援助や療養上のご相談等の援助を行っています。利用される方やご家族が住み慣れた地域で安心・安全に生活できるように、ご本人やご家族の方と一緒に相談しながら支援しています。

 「退院していいと言われたけど自宅での生活が心配」「日中は一人になるけど大丈夫かな」「自分で処置できるかな」等の不安や心配がある方は、ぜひご相談ください。入院されている患者さんでしたら、前回の「あさのは」で紹介させて頂いた退院調整看護師へ、また外来へ通院されている患者さんは主治医の先生や看護師にご相談ください。

 「処置や点滴のために通院が必要だけど、体が思うようでなく通院が大変」という方で訪問をご希望の方もご相談に応じます。

 訪問可能な地域は長岡市内(市内でも遠方の場合は要相談)です。利用回数や一回あたりの時間等は相談に応じます。 料金は、介護保険や医療保険、疾患等により違いがありますので、詳しくはお問い合わせください。訪問看護は高齢の方からお子様まで、すべての方に利用していただけます。どうぞお気軽にご相談ください。

(地域連携サポートセンター看護師 上村広子)

当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 ~その3 CT

 みなさんが病院でよく耳にする「CT」とは、Computed Tomographyの略でコンピュータ断層撮影といいます。CT装置はドーナツ型の装置の中に放射線を発生させる管球と放射線を受け取る検出器が180度対向する形で配置されていて、人体の周りを回転しながら撮影していきます。得られた1回転分のデータをコンピュータで処理することにより輪切りの画像が出来上がります。

 最近のCTでは横断像のみでなく任意の角度の断面や、骨の3D、造影剤といった薬を使用することで血管の3Dも作成することができて、診断や治療方針の決定、患者さんの説明等に役立っています。

 放射線技師のCTでの業務は、適切な条件で撮影を行い、撮影した画像を適切な表示方法で放射線科医師や依頼医師に提供することです。良質な画像を得るには、放射線技師がCT装置の特性を把握することや病気に対する知識を習得することも必要になってきますが、患者さんの協力も必要不可欠です。息止めや、撮影の間動かないでいてくれることは、きれいな画像を作成するのにとても重要です。

 CTはレントゲン写真と比べて情報量が多い反面、放射線による被ばく量は多くなってしまいます。放射線量が多いほど画質はよくなりますが被ばくが増えるので、放射線技師は被ばくと画質のバランスを考え検査を行っています。

 今年度には新しいCT装置が導入される予定です!これからも患者さんにとって有益な検査となるよう努力してまいりますので、撮影へのご協力をおねがいします。

(診療放射線技師 小林 潤)

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