3月9日(木)・10日(金)の2日間、2年生の学生を対象に、災害看護論演習を実施しました。
大規模災害は日本のみでなく、世界各地で起こっていることから、将来卒業生が国内外の救援に携われるよう、今年度の災害看護論演習では、長岡技術科学大学の外国人留学生のお二人に参加していただきました。
学生には、外国人留学生の参加を事前に知らせていなかったため、救護活動訓練の途中で、本当の外国人が登場してパニックになっていましたが、なんとか対応していました。
参加していただいたお二人からは、外国人が災害時一番困るのは、「お金」「パスポート」「ネットワーク」であるとか、「地震で驚いてあわてているときは、母国語や早口になってしまうので、落ち着かせてゆっくり話すように促したほうがよい」など、適切なアドバイスがあり、それに沿って、再度救護活動を実践していました。
大規模災害時に、外国人の方が傷病者として病院や救護所を訪れることは想定できることであり、学生は、実際に使える英語や状況に応じたコミュニケーションの方法を日頃から身につけておく重要性を痛感したようです。
赤十字として、国籍、宗教の別なく、苦痛のある人々に手を差し伸べることのできる看護師を育てられるよう、これからも社会のニーズを見据え、災害看護教育方法をさらに検討していきたいと思います。