ご挨拶

当院は、がん対策基本法に基づく「地域がん診療連携拠点病院」として、地域の医療機関と連携しながら、質の高いがん医療を提供する病院になるよう邁進してきました。厚生労働省は2026年7月30日、「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」などの改定指針を公表し、2027年度から新たながん診療提供体制を開始する方針を示しました。こうした国の方針を踏まえ、当院は、地域の皆さまがより安心して診療を受けられるよう、がん診療体制の見直しやさらなる支援充実の必要性を認識しています。
近年、高齢化などを背景に、がんにかかる方の数は高い水準で推移しています。一方で、がん治療は進歩を続け、一人ひとりの病状や体質に応じた治療の選択肢が広がっています。そのため、治療の高度化・個別化や長期化に対応できる医療体制を整えるとともに、患者さんとご家族の身体的・心理的・経済的な負担を支えることが、これまで以上に重要になっています。当院では、こうした二つの課題に対応するため、診療機能と支援体制の両面から充実を図っています。
診療機能においては、がん遺伝子パネル検査による個別化治療、免疫チェックポイント阻害剤や抗体治療薬を含む新規化学療法の速やかな導入、手術精度を高めるロボット支援下手術の導入など、さまざまな知識と技術を病院機能として取り入れています。こうした医療を地域で安心して受けていただけるよう、日々進歩するがん診療に対応した体制を整えています。
また、高度ながん診療を安心して受けていただくためには、治療技術の充実だけでなく、療養生活を支える体制も欠かせません。がんと診断されたときの不安、治療による体力の低下、仕事や家庭生活との両立、経済的な負担など、患者さんやご家族が抱える悩みはさまざまです。当院では、主治医だけでなく、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどの多職種が連携し、一人ひとりの思いに寄り添って支援します。がん相談支援センターでの相談対応や、緩和ケアを担当するスタッフによる症状の緩和などを通じて、患者さんを心身の両面から支えられる病院を目指しています。
今後も、中越地区の各医療機関と密接に連携しながら、診療技術の向上と患者さん・ご家族への支援のさらなる充実を行い、「地域がん診療連携拠点病院」として、地域の皆さまから安心してがん診療を任せていただける病院なれるよう努めてまいります。
がん診療検討委員会
副院長 皆川昌広
がんに対する診療機能
5大がん に対する診療機能
1. 肺がん 2. 胃がん 3. 大腸がん 4. 肝がん 5. 乳がん
→5大がんに対する診療機能一覧表
それ以外のがん に対する診療機能
| 頭部/頸部 | 1.脳腫瘍 2.脊髄腫瘍 3.眼・眼窩腫瘍 4.口腔がん・咽頭がん・鼻のがん 5.喉頭がん 6.甲状腺がん |
| 胸部 | 7.縦隔腫瘍 8.中皮腫 |
| 消化管 | 9.食道がん 10.小腸がん 11.GIST |
| 胆道/膵臓 | 12.胆道がん 13.膵がん |
| 泌尿器 | 14.腎がん 15.尿路がん 16.膀胱がん 17.副腎腫瘍 |
| 男性生殖器 | 18.前立腺がん 19.精巣がん 20.その他の男性生殖器がん |
| 女性生殖器 | 21.子宮頸がん・子宮体がん 22.卵巣がん 23.その他の女性生殖器がん |
| 皮膚/骨と軟部組織 | 24.皮膚腫瘍 25.悪性骨軟部腫瘍 |
| 血液・リンパ | 26.血液腫瘍 |
| その他 | 27.後腹膜・腹膜腫瘍 28.性腺外胚細胞腫 29.原発不明がん |
| 小児 | 30.小児脳腫瘍 31.小児の眼・眼窩腫瘍 32.小児悪性骨軟部腫瘍 33.その他の小児固形腫瘍 34.小児血液腫瘍 |
当院で対応が困難ながんについては、他の医療機関に紹介させていただきますので、主治医にご相談ください。



