概要
皮膚科は皮膚・皮下組織・毛髪・爪・汗腺・粘膜など、”体の表面”に生じる疾患を対象とし、内科的疾患から外科的疾患まで幅広く診療を行う診療科です。
当科では、皮膚腫瘍、自己免疫性水疱症、皮膚感染症、円形脱毛症、薬剤アレルギーの入院加療を中心に診療を行っています。新潟大学皮膚科と連携し、皮膚悪性腫瘍の化学療法・放射線療法、重症薬疹の入院加療も行っています。
当院は膠原病内科や血液内科の患者さんが多く、内科と連携しながら膠原病や血液疾患の皮膚症状の診断・治療も行っています。また、当院は悪性腫瘍に対する化学療法を行っている患者さんも多く、化学療法による薬疹や皮膚障害の診断・治療も行っています。
ご挨拶
当科は長岡赤十字病院創立当初から皮膚泌尿器科として診療し、昭和36年から泌尿器科と分離して皮膚科となりました。新潟大学皮膚科から出張医を受け入れ、多くの皮膚科医の育成を行ってきました。当科で勤務した皮膚科医の多くが他病院の勤務医や開業医となって活躍しています。
現在、当科は常勤3名、非常勤1名で診療を行っています。地域医療を支え、専門性の高い皮膚科診療を目指して日々取り組んでいます。
皮膚は目に見える臓器のため、その変化はわかりやすいのですが、皮膚疾患は原因不明のものも多く治療方針に悩むことがあります。また同じ疾患でも患者さんによって症状が異なってくるため、患者さんの生活習慣や環境、内服薬、治療歴など様々なことを伺いながら診察しています。患者さんが症状と関係がないと思っていたことが疾患の原因であったと判明することもあります。診察の際には些細なことでもかまいませんので、お気軽にお話ください。
当院は中越医療圏唯一の三次救急病院であり、急性期治療後は早期退院を目指します。リハビリが必要などの理由により退院が困難な場合は、転院をお願いいたします。病状安定後は逆紹介を積極的に行い、地域完結型医療の一助となれるよう努めてまいります。
特色・方針
中越医療圏で皮膚科の手術入院を行う病院は当院のみで、当科は皮膚腫瘍診療の充実に努めております。粉瘤、脂肪腫、母斑などの皮膚良性腫瘍から、有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫などの皮膚悪性腫瘍まで、幅広く対応しております。皮膚悪性腫瘍の手術(全層植皮術・皮弁形成術),化学療法、放射線治療も行っています。
また、自己免疫性水疱症に対してはステロイド内服、免疫抑制剤内服、ステロイドパルス療法、免疫グロブリン大量静注療法、血漿交換療法を行っています。天疱瘡に対してはリツキシマブ投与、水疱性類天疱瘡に対してはデュピルマブ投与も行っています。
帯状疱疹や蜂窩織炎、糖尿病足壊疽感染、褥瘡感染などの皮膚感染症の緊急入院にも対応しています。
円形脱毛症に対しては、トリコスコピーや系統的皮膚生検を用いた精度の高い診断を行っています。病型・重症度評価を踏まえ、局所治療(ステロイド局所注射療法、局所免疫療法、紫外線療法)から全身療法(ステロイドパルス療法、ステロイド内服、JAK阻害薬内服)まで患者さん一人ひとりの病態に応じた診療を行っております。また、重症例や難治例に対しても、専門的評価のもと適切な治療選択に努めております。
薬剤アレルギー(局所麻酔アレルギーや術中アナフィラキシーなど)に対しては皮膚テストを行っています。
対象疾患について
- 接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎を含む湿疹・皮膚炎
- 痤瘡(にきび)、蕁麻疹、痒疹、円形脱毛症、熱傷、薬疹、色素異常症、膿疱症
- 乾癬・扁平苔癬・魚鱗癬などの角化症
- 尋常性天疱瘡や水疱性類天疱瘡などの水疱症
- 皮膚における膠原病およびその類症
- 血管炎
- 細菌感染症、ウイルス感染症
- 良性腫瘍、悪性腫瘍
など皮膚疾患全般
診療実績
(対象期間:2025年4月1日~2026年3月31日)
| 手術件数 | 283 件(外来 232 件、入院 51 件) |
|---|---|
| 皮膚生検術 | 251件(外来 221 件、入院 30 件) |
お知らせ
令和4年4月1日より完全紹介・予約制となりました
紹介元より病診連携室を通して予約をお取りになってから来院していただきますようお願いいたします。



