概要
当科では現在、常勤医師5名、非常勤医師1名の体制で、外来診療および常時55〜60名程度の入院患者さんの診療にあたっています。
白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性疾患などの造血器悪性腫瘍、再生不良性貧血などの造血障害、血小板減少性紫斑病や血友病などの止血異常疾患をはじめとする、あらゆる血液疾患に幅広く対応しており、新潟県中越地域における血液疾患治療の基幹病院として、近隣の医療機関と連携を図りながら多くの血液疾患治療を担っています。
特色・方針
当科では、入院患者さんに関する全症例検討会(カンファレンス)を開催し、治療方針を決定しています。また、当院は日本造血・免疫細胞療法学会の同種造血幹細胞移植認定施設であり、造血細胞移植コーディネーター(HCTC)や薬剤師、看護師などの多職種が参加する、同種造血幹細胞移植症例についてのカンファレンスも実施しています。
診療の基本方針として、科学的根拠(エビデンス)に基づく医療を提供することを心掛けています。また、標準的治療が確立していない分野や先進的医療に関しては、日本成人白血病研究グループ(JALSG)、日本細胞移植研究会(JSCT研究会)等に参加し、全国レベルの多施設共同臨床研究にも取り組んでいます。
難治性の血液疾患(造血器悪性腫瘍や再生不良性貧血など)に対しては、治癒を目指して年間約20例の自家および同種造血幹細胞移植を行っています。同種移植治療の分野では、骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植といった造血幹細胞ソースの多様化、比較的年齢の高い患者さんに対する骨髄非破壊的前処置などの移植前処置の工夫、HLA一致ドナーのみならずHLA半合致ドナーからの移植といったドナー選択の拡大など、多くの選択肢が発展してきています。 当院では、このように発展を続ける多様な移植法に対応し、適応を十分に検討した上で、それぞれの患者さんに最適な移植法を提供できるよう努めています。
- 日本血液学会: 血液研修施設
- 日本骨髄バンク: 非血縁者間骨髄採取認定施設・認定移植診療科
- 日本さい帯血バンク: 登録移植医療機関
対象疾患について
造血器悪性腫瘍
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病やその他の骨髄増殖性腫瘍、慢性リンパ性白血病など
造血障害
再生不良性貧血、溶血性貧血、赤芽球癆、巨赤芽球性貧血、発作性夜間血色素尿症など
血栓・止血疾患
特発性血小板減少症性紫斑病、血友病をはじめとして出血傾向を有する疾患など
実績
新潟県内中越地域の基幹病院として、多くの血液疾患患者さんを受け入れております。
2014年1年間の入院血液疾患症例数は、新規血液疾患症例数91例を含む346例でした。内訳は、白血病+骨髄異形性症候群86例、悪性リンパ腫+多発性骨髄腫205例、その他特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血など55例に分類されます。
また当院血液内科では2002年から造血幹細胞移植治療も開始しています。2014年までに156件の移植をおこなってきました。移植件数も増加傾向で、2014年1年間の造血幹細胞移植の実績症例数は、総移植件数 27 件でした。移植ソース別の件数は以下の通りです。
移植ソース別 内訳
(対象期間:1月1日~12月31日)
| 2002年~2013年 | 2014年 | |
|---|---|---|
| 自家末梢血 | 24件 | 10 件 |
| 血縁末梢血 | 13件 | 4件 |
| 血縁骨髄移植 | 22件 | 3件 |
| 非血縁骨髄移植 | 35件 | 3件 |
| 非血縁臍帯血移植 | 35件 | 6件 |
| 血縁骨髄+末梢血移植 | 1件 | |
| 合 計 | 129件 | 27件 |
医師紹介
| 氏名 | 職位 | 専門領域 | 認定資格等 |
|---|---|---|---|
| 黒羽 高志 (平成4年卒) |
部長 | 血液疾患全般 造血幹細胞移植 |
日本内科学会認定総合内科専門医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本造血・免疫細胞療法学会認定医 |
| 矢野 敏雄 (平成9年卒) |
輸血部長 | 血液内科学 輸血学 |
日本内科学会認定内科医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本輸血・細胞治療学会認定輸血・細胞治療認定医 日本造血・免疫細胞療法学会認定造血細胞移植認定医 |
| 海發 茜 (平成26年卒) |
副部長 | 血液内科学 | 日本内科学会認定内科医 日本血液学会認定血液専門医 |
| 武田 ルイ (平成29年卒) |
|||
| 志賀 彩 (令和5年卒) |
|||
| 古川 達雄 (昭和58年卒) |
血液内科学 | 日本内科学会認定内科医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本造血・免疫細胞療法学会認定造血細胞移植認定医 |



