概要
当科は手術や専門的な検査を要する幅広い範囲での重症・急性期疾患の専門性の高い診断・治療に力を入れております。
慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、慢性副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群、音声障害、嚥下障害などのQOLを改善する手術治療や頭頸部腫瘍の手術などを幅広く対応しております。
また急性めまい、突発性難聴、顔面神経麻痺、気道異物、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、深頸部膿瘍、急性喉頭蓋炎など緊急を要する疾患にも対応しております。
ご挨拶
医師4名で診療にあたっています。病棟は15床前後で年間入院患者数は約500名です。小児から高齢者までの耳鼻咽喉科領域疾患全般に対応し、手術室内の手術件数は年間500~600あります。
頭頸部の良性から悪性腫瘍の手術、鼓膜形成をはじめとする耳科手術、さらに内視鏡下鼻副鼻腔手術は正確に行うためのナビゲーションシステムを用い安全性を確保するよう努めています。
救急疾患症例も多く扱い、入院点滴加療が必要な急性炎症、突発性難聴、末梢性めまいなどに対しては、緊急入院できる体制を整えています。
新生児聴覚スクリーニング後の精査機関として幼児難聴に対する専門外来、人工内耳留置術後の経過観察外来を新潟大学耳鼻咽喉科の協力の元、実施しています。
特色・方針
手術や詳しい検査を行うことを対象としており、検査や手術後は近隣の耳鼻咽喉科の先生に治療を継続してもらうことにしております。
現在、待機手術は3ヶ月程度です。手術申し込みの際に、手術予定時期を決めて、予定の1から2ヶ月前に麻酔科外来での麻酔専門医の診察後に手術予定日を決定します。入院期間の短縮のため入院日は手術の前日を原則としています。週3日の月水金が手術日で週に8から10件行っています。
対象疾患について
幼児難聴
新生児スクリーニングの精密検査機関は県内では当院と大学のみであり、要精査症例に対する精査、および人工内耳手術の検討、補聴器の導入など積極的におこなっております。
突発性難聴、急性感音難聴
突発性難聴重症症例にステロイドホルモン投与のほかに高圧酸素治療を提供できます(発症1か月以内であれば適応となります)
末梢性顔面神経麻痺
重症例で予後判定検査をして適応がある症例には発症1か月以内に顔面神経減荷術をおこなっております。
慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎
鼓室形成術、鼓膜形成術をおこなっております。
小児での全身麻酔の手術が必要な症例
鼓膜チューブ留置術、先天性真珠腫、睡眠時無呼吸症候群(アデノイド切除、口蓋扁桃摘出術)などの手術をおこなっております。当院では近年術後の疼痛、出血の軽減が期待できるパワーデバイスを用いた被膜内口蓋扁桃・アデノイド手術(Power-assisted Intracapsular Tonsillectomy)を導入しております。
好酸球性副鼻腔炎
ナビゲーションを用いた副鼻腔手術を積極的におこなっております。また術後再燃する症例に対して生物学的製剤を積極的に導入しております。
鼻中隔彎曲症・片側性慢性副鼻腔炎
鼻中隔矯正術や片側の内視鏡下鼻副鼻腔手術については、短期入院・局所麻酔下での手術にも対応しております。
嚥下障害
嚥下評価をおこない、リハビリテーション、適した食形態をご紹介します。
音声障害
リハビリテーションや一側性声帯麻痺に対する喉頭形成術をおこなっております。痙攣性発声障害に対しボトックス治療、アテロコラーゲン治療をおこなっております。
診療実績(期間:2025年1月1日~12月31日)
手術件数
| 術式 | 件数(件) | |
| 耳科手術 | 鼓室形成術 | 22 |
| 鼓膜チューブ挿入術 | 50 | |
| 顔面神経減荷術 | 6 | |
| 先天性耳瘻管摘出術 | 8 | |
| 鼓膜形成術 | 5 | |
| 乳突削開術 | 6 | |
| 鼻科手術 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術 | 110 |
| 鼻中隔矯正術 | 41 | |
| 鼻甲介切除術 | 40 | |
| 口腔咽喉頭手術 | 扁桃摘出術 | 120 |
| 咽頭悪性腫瘍摘出術 | 10 | |
| 喉頭微細手術 | 12 | |
| 嚥下機能改善、誤嚥防止、音声機能改善手術 | 25 | |
| 喉頭形成術 | 6 | |
| 誤嚥防止術 | 5 | |
| 頭頸部手術 | 顎下腺良性腫瘍摘出術 | 3 |
| 耳下腺良性腫瘍摘出術 | 12 | |
| 耳下腺悪性腫瘍摘出術 | 1 | |
| 甲状腺良性腫瘍摘出術 | 23 | |
| バセドウ病手術 | 6 | |
| 甲状腺悪性腫瘍摘出術 | 13 | |
| リンパ節生検 | 39 | |
| 頸部嚢胞摘出術 | 3 | |
| 顎下腺摘出術 | 3 | |
| 気管切開術 | 19 |
医師紹介
| 氏名 | 職位 | 専門領域 | 認定資格等 |
|---|---|---|---|
| 高橋 奈央 (平成14年卒) |
部長 | 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医・指導医・補聴器相談医・補聴器適合判定医 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医 |
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| 志田 洋次郎 (平成31年卒) |
副部長 | 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医 | |
| 木村 悠 (令和3年卒) |
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| 山形 勇貴 (令和4年卒) |



