概要
当科は手術や専門的な検査を要する幅広い範囲での重症・急性期疾患の専門性の高い診断・治療に力を入れております。
慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、慢性副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群、音声障害、嚥下障害などのQOLを改善する手術治療や頭頸部腫瘍の手術などを幅広く対応しております。
また急性めまい、突発性難聴、顔面神経麻痺、気道異物、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、深頸部膿瘍、急性喉頭蓋炎など緊急を要する疾患にも対応しております。
ご挨拶
医師4名で診療にあたっています。病棟は20から30床で年間入院患者数は約600名です。小児から高齢者までの耳鼻咽喉科領域疾患全般に対応し、全身麻酔による手術も年間350~400例の実績があります。
頭頸部の良性から悪性腫瘍の手術、鼓膜形成をはじめとする耳科手術、さらに内視鏡下鼻副鼻腔手術は正確に行うためのナビゲーションシステムを用い安全性を確保するよう努めています。
救急疾患症例も多く扱い、入院点滴加療が必要な急性炎症、突発性難聴、末梢性めまいなどに対しては、緊急入院できる体制を整えています。
舌がん、咽頭がん、喉頭がんなどをはじめとする頭頸部がんに対しては、手術、放射線、抗がん剤治療の3つの柱を組み合わせ症例に応じた最適な治療を多数行っております。
新生児聴覚スクリーニング後の精査機関として幼児難聴に対する専門外来、人工内耳留置術後の経過観察外来を新潟大学耳鼻咽喉科の協力の元、実施しています。
特色・方針
手術や詳しい検査を行うことを対象としており、検査や手術後は近隣の耳鼻咽喉科の先生に治療を継続してもらうことにしております。
現在待機手術は1.5~3か月待ちです。手術申し込みの際に、手術予定時期を決めて、予定の1から2か月前に麻酔科外来での麻酔専門医の診察後に手術予定日を決定します。入院期間の短縮のため入院日は手術の前日を原則としています。週3日の月水金が手術日で週に8から10件行っています。
癌の治療は、別に手術枠を設定しており、受診後1か月以内に手術を含めた治療を開始できる体制を整えています。
対象疾患について
幼児難聴
新生児スクリーニングの精密検査機関は県内では当院と大学のみであり、要精査症例に対する精査、および人工内耳手術の検討、補聴器の導入など積極的におこなっております。
突発性難聴、急性感音難聴
突発性難聴重症症例にステロイドホルモン投与のほかに高圧酸素治療を提供できます(発症1か月以内であれば適応となります)
末梢性顔面神経麻痺
重症例で予後判定検査をして適応がある症例には発症1か月以内に顔面神経減荷術をおこなっております。
慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎
鼓室形成術、鼓膜形成術をおこなっております。
小児での全身麻酔の手術が必要な症例
鼓膜チューブ留置術、先天性真珠腫、睡眠時無呼吸症候群(アデノイド切除、口蓋扁桃摘出術)などの手術をおこなっております。当院では近年術後の疼痛、出血の軽減が期待できるパワーデバイスを用いた被膜内口蓋扁桃・アデノイド手術(Power-assisted Intracapsular Tonsillectomy)を導入しております。
好酸球性副鼻腔炎
ナビゲーションを用いた副鼻腔手術を積極的におこなっております。また術後再燃する症例に対して生物学的製剤を積極的に導入しております。
鼻中隔彎曲症・片側性慢性副鼻腔炎
鼻中隔矯正術や片側の内視鏡下鼻副鼻腔手術については、短期入院・局所麻酔下での手術にも対応しております。
嚥下障害
嚥下評価をおこない、リハビリテーション、適した食形態をご紹介します。
音声障害
リハビリテーションや一側性声帯麻痺に対する喉頭形成術をおこなっております。痙攣性発声障害に対しボトックス治療、アテロコラーゲン治療をおこなっております。
実績(期間:1月1日~12月31日)
2018年の主な全身麻酔下手術実績
| 術式 | 件数 | 術式 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 鼓膜形成術 | 1 | 口腔咽頭領域手術(良性) | 5 |
| 鼓膜チューブ留置術 | 15 | 口腔咽頭悪性腫瘍根治手術 | 14 |
| その他の耳科手術 | 1 | 喉頭微細手術 | 14 |
| 耳瘻孔摘出術 | 3 | 喉頭悪性腫瘍根治手術 | 5 |
| 内視鏡下副鼻腔手術 | 67 | 気管切開術 | 19 |
| 鼻中隔矯正術 | 48 | 唾液腺手術(良性) | 7 |
| 粘膜下下鼻甲介切除術 | 11 | 唾液腺手術(悪性) | 1 |
| その他の鼻科手術 | 12 | 甲状腺・副甲状腺手術(良性) | 33 |
| 鼻副鼻腔悪性腫瘍根治手術 | 4 | 甲状腺・副甲状腺手術(悪性) | 32 |
| 口蓋扁桃摘出手術 | 51 | 頸部郭清術 | 22 |
| アデノイド切除術 | 23 | 気管支鏡、気管内手術 | 2 |
2018年の頭頸部がん新患患者数
新患症例
| 口腔がん | 19 例 | 甲状腺癌 | 48 例 |
| 咽頭がん | 46 例 | 唾液腺癌 | 14 例 |
| 喉頭癌 | 20 例 | その他頭頸部癌 | 0 例 |
| 鼻・副鼻腔癌 | 7 例 | - | - |
| 計 | 154 例 | ||
内訳
A:放射線治療・化学療法・緩和療法症例
| 口腔がん | 3 例 | 甲状腺癌 | 16 例 |
| 咽頭がん | 38 例 | 唾液腺癌 | 3 例 |
| 喉頭癌 | 15 例 | その他頭頸部癌 | 0 例 |
| 鼻・副鼻腔癌 | 7 例 | - | - |
| 計 | 80 例 | ||
B:手術症例(主たる治療法が手術)
| 口腔がん | 16 例 | 甲状腺癌 | 32 例 |
| 咽頭がん | 8 例 | 唾液腺癌 | 11 例 |
| 喉頭癌 | 5 例 | その他頭頸部癌 | 0 例 |
| 鼻・副鼻腔癌 | 2 例 | - | - |
| 計 | 74 例 | ||
医師紹介
| 氏名 | 職位 | 専門領域 | 認定資格等 |
|---|---|---|---|
| 高橋 奈央 (平成14年卒) |
部長 | 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医・指導医・補聴器相談医・補聴器適合判定医 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医 |
|
| 志田 洋次郎 (平成31年卒) |
副部長 | 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医 | |
| 木村 悠 (令和3年卒) |
|||
| 山形 勇貴 (令和4年卒) |



