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健康たより あさのは

【あさのは】第68号(平成24年10月発行)

眼瞼下垂(がんけんかすい)

 眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたに障害が生じ顔を正面に向けた時に、まぶたが瞳孔の上まで上げられない状態を言います。

眼瞼下垂は、先天性眼瞼下垂(生まれつきの眼瞼下垂)、後天性眼瞼下垂(生まれた時には眼瞼下垂はなくその後まぶたが下がってきた状態)、偽眼瞼下垂(一見眼瞼下垂のようであるがそうではない状態)に分類されます。頻度が高いのは後天性眼瞼下垂です。

先天性眼瞼下垂はまぶたを上げ下げする筋肉自体の発達や、それを動かす神経の発達の異常によるものと考えられています。ほとんどの場合は、視機能の障害を及ぼすことはありませんが、まれに弱視や弱視の原因になったりしている場合もありますので眼科での診察が必要です。

後天性眼瞼下垂とは、かつては普通にまぶたが開いていた人のまぶたが下がっている状態です。ほとんどの場合は腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂です。腱膜とはまぶたを上げ下げする筋肉の末端部の膜のことであり、これがゆるんでしまうことによる眼瞼下垂が腱膜性眼瞼下垂です。ハードコンタクトレンズの長期装用者や内眼手術(白内障手術、緑内障手術、硝子体手術など)の既往のある人にも生じてくることがあります。まれに神経や筋肉が原因の場合もあるので注意が必要です。

偽眼瞼下垂とは本当は眼瞼下垂ではない状態で、眼瞼皮膚弛緩症(まぶたの皮膚のたるみ)、眼球陥凹(目が落ちくぼんでくる状態)、眼瞼痙攣、小眼球症などにより、一見眼瞼下垂のように見えてしまう状態です。まぶたをきちんと上げることが困難になるために、無意識におでこの筋肉を使ってまぶたを上げる手助けにしようとします。そのために眉毛の位置が上がり、おでこにシワがよります。さらに、あごをあげて見るようになります。

眼瞼下垂の手術をすると眼精疲労や頭痛がきれいさっぱり治るとか、二重まぶたにする手術をすると眼瞼下垂が治るなど、センセーショナルで甘い誘惑が一部メディアで報じられたりしていますが、効果はあまり期待できないと考えられています。過度の期待を持ち、安易に手術を受けてしまい、思ったような効果が得られないといったトラブルが発生してしまうことも考えられます。また、急に起こった眼瞼下垂には、脳梗塞や脳動脈瘤、糖尿病などによる神経麻痺が関係している場合もありますので注意が必要です。

気になった時は、まず眼科を受診されることをおすすめします。

(眼科 奥山真也)

治療前にどうしてお口のケアが必要なの?

 当院では消化器疾患、呼吸器疾患、頭頚部領域の疾患などの治療前に、お口のケアのために歯科口腔外科を受診して頂くことがあります。痛いところもないのに「なぜ?」と思われる患者さんも多いのではないでしょうか。そこで、その必要性を説明したいと思います。

これらの疾患に対する手術は、全身麻酔で行われることが多いのですが、全身麻酔をかける時には人工呼吸のための管を、お口や鼻を通し気管の中に挿入します。この時に、ぐらつきの大きな歯やむし歯があると、それが抜け落ちたり折れたりして気管の中に入り込み、窒息につながる危険性があります。また、お口の中に汚れがついていると、そこに住み着いている細菌が人工呼吸のための管をつたって肺に入り込み、肺炎を引き起こします。

手術後は傷の痛みや体力低下のために、痰がうまく出せなくなることが多くなります。このような時に、入れ歯が合わなかったりかみ合わせがずれていたりすると、食事やつばの飲み込みがうまくいかず、気管の中に入り込み肺炎の原因になります。(奥歯をかみ合わせずにつばを飲んでみてください。飲み込みにくいのが実感できると思います)手術後に放射線治療や化学療法を行うと、さらに抵抗力が低下し肺炎は重症化しやすくなるとともに、これまで症状がなかった歯周炎なども悪化し、強い痛みや腫れが生じてしまいます。

このようなことを起こさず、快適で安全な治療ができるよう、あらかじめ歯科治療を行っておくとともに、お口のケアを継続していくことが重要なのです。

(歯科口腔外科 飯田明彦)

当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その2 心臓カテーテル関連業務

 心臓カテーテル検査室は心筋梗塞や狭心症、そしてその疑いのある「主に胸の痛み」をお持ちの患者さんに対し、医師がカテーテルと呼ばれる細い管を心臓の血管まで入れて、心臓やその周りの血管に異常がないかを調べ、治療を行う場所です。心臓カテーテル検査室には、たくさんの医療機器があります。これらの操作が医療機器の専門家である私たち『臨床工学技士』の主な仕事です。

心臓カテーテル検査室における業務内容は、心電図の記録、心臓及びその周辺の血管の圧力測定と波形の記録、心臓を取り巻く血管の内部を超音波で検査する装置や収縮する力が弱い心臓の動きを助けるための装置の操作と、それら全ての管理を行っています。

また、心臓の脈が途切れたり、脈を打つ回数が少なくなると、それを機械が察知して電気刺激を心臓に送り、心臓が正常なリズムで脈を打つ事を助ける心臓ペースメーカー等の設定や点検も行っています。ペースメーカーは患者さんの体に埋め込まれる小さな装置で、当院では半年に 1 回定期的に点検をしています。

心臓カテーテル関連業務に従事する臨床工学技士は、近年では増加傾向にありますが、県内、特に長岡市近辺では稀な存在です。しかし全国の赤十字病院では既に多くの施設で臨床工学技士が担当する業務として確立されています。

(臨床工学技士 佐野一樹)

 

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