(長岡赤十字病院 リウマチ科医師 羽生忠正)
■■ 人工関節手術の実施状況 ■■
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- 2004年1月から2008年12月末までの過去5年間における,当院で施行された人工関節置換術の経年的推移(年度別・部位別)を図1に示した。
毎年110件前後で推移している。その内訳をみると,人工股関節の件数が増加していた。
他医療機関から依頼された再置換術の実績を含めた実数を表1に示した。
なお,人工股関節(THA),人工膝関節(TKA),人工肩関節(TSA),人工肘関節(TEA),人工足関節(TAA),手指・足趾の人工関節(SW)と略した。
(図1)
(表1)
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- 関節リウマチ(RA)症例の占める割合を図2に示した。最近,変形性関節症の方が多く,RA症例は経年的に減少傾向にある。
これはMTXをはじめとする抗リウマチ薬,さらに抗サイトカイン療法といった生物学的製剤の進歩により関節の破壊が抑えられつつある傍証かもしれない。
(図2)
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- 図3にRA手術数と部位別推移を示した。
生活の質(QOL)をあげるため,股関節や膝関節以外の関節にも置換術が行われている。
(図3)
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- 当院では,専門医と熟練した医療スタッフによって作られたクリニカルパスに従い,短い入院期間で安定した成績を得ている。
気軽に相談してみてください。
(長岡赤十字病院 リウマチ科医師 羽生忠正)
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