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健康たより あさのは

【あさのは】第70号(平成25年4月発行)

花粉症への対策

 根本治療で安全に行える舌下免疫療法は、2013年の承認が予定されていますが現在保険適応がなく行えません。現在は症状を抑える治療が中心になります。

 内服は抗ヒスタミン薬でヒスタミンというアレルギー反応の引き金となる物質が鼻の粘膜に接合するのを抑えます。古い世代の薬は、脳内にも作用するため眠気を引き起こしたり集中力が落ちたり、小児では痙攣を誘発します。市販薬のほとんどや小児用製剤では古い世代のものが主流ですので、必ず脳内移行の少ない第二世代後半の抗ヒスタミン薬を希望するようにしてください。

 これで効果がない場合は点鼻用ステロイド剤を使用します。点鼻剤ですが即効性はなく、内服と同じように毎日定期的に続けることで効果を発揮しますので、薬を洗面台に置き歯磨き時や入浴直後に点鼻するという使い方が非常に大切です。いずれの薬剤でも、花粉症の症状が出たら直ぐに治療を開始しましょう。

 食事療法の中で唯一有効性のあるものは乳酸菌関連製品のみですが、効果は抗ヒスタミン薬内服の数分の一です。自分でできる対策は外にいるときはマスクの装用です。それ以上に室内に入った床に落ちた花粉を寝るときに吸い込むことが問題なので、就寝時に頭周りの床掃除やマスクをして寝るなどで対応しましょう。

 吸入した花粉を除去するには鼻洗浄が有効です。0.9%の食塩水が粘膜の刺激が少ないのでこれを片鼻ずつ吸い込んで口から吐く方法が一般的です。

 他には脇の下にペットボトルを挟んでいると鼻づまりが解消します。これは皮膚圧反射による作用で両側の脇の下を圧迫すると鼻の副交感神経系が亢進し鼻の血流が減少するためです。さらに、起床時洗顔の際に外鼻部を蒸しタオルで30秒温めると朝の鼻症状が改善します。これも交感神経優位にする作用で、寝ている時の副交感神経優位の状態を変化させます。

 病院を受診できない人にお勧めなのは、第二世代後半の市販抗ヒスタミン薬のアレグラFXもしくはアレジオン10を定期内服し、症状の強い時にのみ交感神経刺激作用のある麻黄含有の市販漢方薬である小青竜湯を飲むという方法です。しかし保険が効く医療機関受診の方が経済的ですし点鼻ステロイドは医療機関でのみ処方できますので、私としては医療機関受診を強くお勧めします。

(耳鼻咽喉科 富田雅彦)

認定看護師『脳卒中リハビリテーション看護認定看護師』ってどんなことする人?

 脳卒中と聞くと多くの方が“手足が不自由になる” “うまく喋れなくなる” “寝たきりになる”といったことを思い浮かべるのではないでしょうか?脳卒中の「卒中」とは、「突然に悪い風に当たって倒れる」という意味です。ついさっきまで元気だった人が、突然倒れてしまう病気です。現在、日本人の死因の第4位、寝たきり(要介護者)になる原因疾患の第1位でもあります。

 脳卒中は大きく3つの種類に分類されます。脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、そして脳動脈瘤という脳の動脈にできた瘤(こぶ)が破れるくも膜下出血です。いずれも脳細胞が大きくダメージを受けることによって、様々な症状を引き起こすことになります。その主な症状は、 (1) 体の片側に麻痺やしびれが起こる。(2) 呂律が回らない・言葉が出ない。(3) めまいやふらつきが起こる。(4) 片側の目がかすむ・視野の半分が欠ける・物が二重に見える。(5) 経験したことのない激しい頭痛です。これらのうち一つでも症状が現れたら脳卒中が疑われます。症状を疑ったら1分でも早く専門医を受診することが重要です。

 脳卒中で重要なことは、予防と早期治療、早期リハビリテーションです。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中の患者さんが寝たきりにならず、できるだけ自立した生活が送れるよう、看護の視点でリハビリを行い、社会復帰をお手伝いする看護師です。医師、療法士、ソーシャルワーカーをはじめとした他職種と協力しながら、今後も活動を行っていきたいと思います。

(脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 南雲みどり)

当院の医療技術職員 業務紹介 第7回 歯科衛生士

 当院の歯科口腔外科外来は、歯科の中でも「口腔外科」を中心に治療を行っています。具体的な治療内容としては、親知らずなどの抜歯、口腔内にできるがんなど様々な病気の外科的な処置が大半を占めます。

 また、当院に入院中の患者さんの歯科治療、他科で手術等を受ける患者さんの口腔ケアなども行っています。したがって、一般的な歯科医院では、歯科衛生士はむし歯や歯槽膿漏の予防や治療を行っていますが、当科の歯科衛生士の役割はかなり違っているものになっています。

 当科の歯科衛生士としての業務には、(1) 親知らずの抜歯等外科処置の介助。(2) 口唇裂・口蓋裂のお子さん・保護者に対するブラッシング指導やフッ素塗布。(3) 当科で行われる口腔内の病気に対する手術や他科で行われる手術、放射線治療、化学療法前後の口腔ケアなどがあります。最近では特に (3) の患者さんが増加する傾向にあり、歯科医師の診断のもとに必要であれば治療(抜歯など)を行い、その後歯科衛生士による口腔内アセスメント(評価)を行って、その患者さんに合ったブラッシング指導、歯垢・歯石の除去や専門的な歯面清掃を行っています。

 私達は、全身的な病気を持つ患者さんや大がかりな治療前後の患者さんの口腔を管理するために、いろいろな病気に対する正しい知識を持ち、患者さんの病状に合わせた適切な技術を身に付けていくよう精進しています。お口のことで何か不安なことがありましたらお気軽にお声がけ下さい。

(歯科衛生士 比護彩美)

 

印が休診日、印が午前のみ診療です。

             
             
             
             
             
             
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