長岡赤十字病院ホームページ > 健康だより「あさのは」

 

ご注意: この長岡赤十字病院健康だより「あさのは」は当院に来院された患者様向けに配布しております。このWeb版はそれをもとに作成しています。

 


「あさのは文様」という麻の葉をデザインしたものがあります。麻は丈夫で縁起がよく、健康を願って、昔から私たちの身のまわりの模様として使われてきました。
これをお読みになる皆様の健康を願い、「あさのは」と名づけました。

長岡赤十字病院健康だより(季刊

※2010年10月発行号より隔月刊から季刊に変更いたしました


 

★「あさのは」バックナンバー掲載についてのお知らせ★

バックナンバーは過去2年分を掲載しております
所属・氏名は発行当時のものです



第79号 (平成27年7月発行)
PDF:リンパ浮腫外来を開設しました 
  幼児の安全シリーズ 第3回
    当院の医療技術職員 業務紹介 第10回 臨床検査技師 〜その1 臨床検査技師とは
 
第78号 (平成27年4月発行)
PDF:「入院支援センター」が開設しました 
  幼児の安全シリーズ 第2回
    当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その7 放射線治療
 
第77号 (平成27年1月発行)
PDF:幼児の安全シリーズ 第1回
  ストレスとうまくつきあうリラックス法 −呼吸法で心と身体を整えよう
    当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その6 RI
 
第76号 (平成26年10月発行)
PDF:脂肪肝について
  ストレスとうまくつきあうリラックス法 −まず、今の自分に気づくこと
    当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その5 MRI
 
第75号 (平成26年7月発行)
PDF:虫刺され/熱中症にご用心/
   当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その4 アンギオ
 
特別号 (平成26年4月発行)
PDF:あなたの胃の中にもいるかもしれないヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)のお話
 
第74号 (平成26年4月発行)
ヘリコバクター・ピロリについて −「ピロリ外来」が開設しました−
「地域連携サポートセンター」ができました! −訪問看護室−
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その3 CT
 
第73号 (平成26年1月発行)
呼吸器外来って何するところ?
「地域連携サポートセンター」ができました! −地域連携・退院調整−
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その2 マンモグラフィ
 
第72号 (平成25年10月発行)
今の子ども、親子に必要なもの−愛着形成−
「地域連携サポートセンター」ができました! −医療相談室−
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その1 一般撮影
 
第71号 (平成25年7月発行)
創傷後の皮膚ケアについて −すり傷・やけど〜手術による切開跡−
「地域連携サポートセンター」ができました! −病診連携室−
当院の医療技術職員 業務紹介 第8回 細胞検査士
 
第70号 (平成25年4月発行)
花粉症への対策
認定看護師『脳卒中リハビリテーション看護認定看護師』ってどんなことする人?
当院の医療技術職員 業務紹介 第7回 歯科衛生士
 
第69号 (平成25年1月発行)
インフルエンザ Q&A
認定看護師『摂食・嚥下障害看護認定看護師』ってどんなことする人?
当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その3
 
第68号 (平成24年10月発行)
眼瞼下垂(がんけんかすい)
治療前にどうしてお口のケアが必要なの?
当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その2
 
第67号 (平成24年7月発行)
予防医学 第13回 食中毒について
不定期連載: ある日の健康講話より 「貧血を予防する食事」
当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士
 
第66号 (平成24年4月発行)
予防医学 第12回 アンチエイジング −サプリメント−
不定期連載: ある日の健康講話より「脂質異常症(高脂血症)を予防する食事」
当院の医療技術職員 業務紹介 第5回 言語聴覚士
 
第65号 (平成24年1月発行)
予防医学 第11回 アンチエイジング−頭髪編−
不定期連載: ある日の健康講話より 「糖尿病を予防する食事」
当院の医療技術職員 業務紹介 第4回 作業療法士
 
第64号 (平成23年10月発行)
予防医学 第10回 アンチエイジング−皮膚編−
不定期連載: ある日の健康講話より 「おいしく減塩−食事で高血圧予防−」
当院の医療技術職員 業務紹介 第3回 理学療法士
 
第63号 (平成23年7月発行)
予防医学 第9回 頭痛は我慢しないで
東日本大震災における長岡赤十字病院の救護活動
当院の医療技術職員 業務紹介 第2回 視能訓練士
 
第62号 (平成23年4月発行)
予防医学 第8回 Hib(ヒブ)ワクチン・肺炎球菌ワクチンについて
新連載: 医療技術職員 業務紹介 第1回 臨床心理士
不定期連載: ある日の健康講話より 「“骨太”で寝たきりを防ぐ−骨粗しょう症予防−」
 
第61号 (平成23年1月発行)
予防医学 第7回 ヘリコバクター・ピロリ除菌療法について
不定期連載: ある日の健康講話より 「高齢者の転倒予防」
食事と健康 第6回 低栄養
 
第60号 (平成22年10月発行)
予防医学 第6回 ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
不不定期連載: ある日の健康講話より 「認知症」
食事と健康 第5回 食事で肥満予防
 
第59号 (平成22年7月発行)
予防医学 第5回 喉頭癌・喉頭ポリープについて
がん診療連携拠点病院発 第7回(最終回) 院内がん登録について
食事と健康 第4回 夏バテ予防の食事対策
 
第58号 (平成22年5月発行)
予防医学 第4回 慢性腎臓病(CKD)について
がん診療連携拠点病院発 第6回 患者会の活動について
食事と健康 第3回 梅雨と食中毒
 
第57号 (平成22年3月発行)
予防医学 第3回 子宮頸癌(しきゅうけいがん)について
がん診療連携拠点病院発 第5回 放射線治療について
食事と健康 第2回 食事と生体リズム
 
第56号 (平成22年1月発行)
予防医学 第2回 メタボリックシンドロームについて
がん診療連携拠点病院発 第4回 緩和ケア外来を開設しました
新連載 食事と健康 第1回 食事でかぜ予防
 
第55号 (平成21年11月発行)
予新連載 予防医学 第1回 禁煙について
がん診療連携拠点病院発 第3回 セカンドオピニオン外来の紹介
新出産育児一時金の引き上げと支給方法の変更について
 
第54号 (平成21年9月発行)
新型インフルエンザについて
がん診療連携拠点病院発 第2回 外来化学療法室の紹介
手指の正しい”洗浄”知っていますか?
 
第53号 (平成21年7月発行)
形成外科の疾患
がん診療連携拠点病院発 第1回 当院のがん相談支援センターについて
歯科シリーズ 第9回 「NST(栄養サポートチーム)における口腔ケア」
 

 


 
第79号 (平成27年7月発行)

リンパ浮腫外来を開設しました
幼児の安全シリーズ 第3回
当院の医療技術職員 業務紹介 第10回 臨床検査技師 〜その1 臨床検査技師とは
PDF PDFファイル)

 


第79号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第78号 (平成27年4月発行)

「入院支援センター」が開設しました
幼児の安全シリーズ 第2回
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その7 放射線治療
PDF PDFファイル)

 


第78号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第77号 (平成27年1月発行)

幼児の安全シリーズ 第1回
ストレスとうまくつきあうリラックス法 −呼吸法で心と身体を整えよう
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その6 RI
PDF PDFファイル)

 


第77号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第76号 (平成26年10月発行)

脂肪肝について
ストレスとうまくつきあうリラックス法 −まず、今の自分に気づくこと
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その5 MRI
PDF
PDFファイル)

 


第76号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第75号 (平成26年7月発行)

虫刺され/熱中症にご用心
熱中症にご用心
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その4 アンギオ
PDF PDFファイル)

 


第75号はここまでです

↑このページのトップへもどる


特別号 (平成26年4月発行)

あなたの胃の中にもいるかもしれないヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌) のお話
PDF PDFファイル)

(消化器内科 柳雅彦)


特別号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第74号 (平成26年4月発行)

ヘリコバクター・ピロリについて −「ピロリ外来」が開設しました−
「地域連携サポートセンター」ができました! −訪問看護室−
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その3 CT
 

ヘリコバクター・ピロリについて−「ピロリ外来」が開設しました−

 以前より胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの患者さんについて保険適応が認められていたヘリコバクター・ピロリの感染確認検査や除菌治療が、平成25年2月より感染胃炎でも保険適応となること(厚生労働省通達)を受け、当院では昨年12月に「ピロリ外来」を開設しました。

 毎週水・金曜日午後に内科外来に予約枠を設け、検査・除菌処方などを当科スタッフが交代で行っています。ただピロリ菌感染の保険診療内の診療であり、対象が限定されますので詳しくは当科内科外来にお尋ねください。

 「ピロリ外来」開設にあたり、今号はこのピロリ菌について簡単にご説明したいと思います。なお、今号と同時に発行されている「ヘリコバクター・ピロリ−特別号−」に更に詳しい説明をさせていただきましたので、併せてご覧ください。

 みなさんはヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ菌と略します)という菌を聞いたことがあるでしょうか? ピロリ菌は私たちの胃内でも生息できる特殊な性質をもつ細菌です。通常は幼少期に口から侵入し胃内で生着・持続感染します。そのため上下水道設備の整った現代で育った若年世代にはほとんど感染者はいないのですが、中高年世代ですと実に半数以上が保菌者というから驚かされます。おそらく「日本最大の感染症」としてもよいものでしょう。

 ピロリ菌感染は胃粘膜で慢性的な炎症を引き起こし、その慢性胃炎が長期経過し、胃潰瘍や胃がんの原因となりうることが以前より知られていました。例えばピロリ菌感染陰性の胃がん発症はないわけではないのですが、全体の2〜5%程度とごく少数と考えられ、胃がん発症の最大原因はピロリ菌感染と位置づけられるようになりました。

 ピロリ菌除菌で胃がん発生を抑制できると分かったならば、そのリスクを受け止め前向きに対処すべきでないでしょうか?

 病を恐れず、病を侮らず・・・

(消化器内科 柳雅彦)



「地域連携サポートセンター」ができました! −訪問看護室−

地域連携サポートセンターの各部門についてご紹介させていただいています。第4回は訪問看護室です。

 当院の訪問看護室は2階の地域連携サポートセンター内にあります。常勤3名、非常勤1名の4名体制です。訪問看護師は,利用される方のお宅に直接訪問して必要な観察や医療処置、体の清潔の援助や療養上のご相談等の援助を行っています。利用される方やご家族が住み慣れた地域で安心・安全に生活できるように、ご本人やご家族の方と一緒に相談しながら支援しています。

 「退院していいと言われたけど自宅での生活が心配」「日中は一人になるけど大丈夫かな」「自分で処置できるかな」等の不安や心配がある方は、ぜひご相談ください。入院されている患者さんでしたら、前回の「あさのは」で紹介させて頂いた退院調整看護師へ、また外来へ通院されている患者さんは主治医の先生や看護師にご相談ください。

「処置や点滴のために通院が必要だけど、体が思うようでなく通院が大変」という方で訪問をご希望の方もご相談に応じます。

 訪問可能な地域は長岡市内(市内でも遠方の場合は要相談)です。利用回数や一回あたりの時間等は相談に応じます。 料金は、介護保険や医療保険、疾患等により違いがありますので、詳しくはお問い合わせください。訪問看護は高齢の方からお子様まで、すべての方に利用していただけます。どうぞお気軽にご相談ください。

(地域連携サポートセンター看護師 上村広子)



当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その3 CT

 みなさんが病院でよく耳にする「CT」とは、Computed Tomographyの略でコンピュータ断層撮影といいます。CT装置はドーナツ型の装置の中に放射線を発生させる管球と放射線を受け取る検出器が180度対向する形で配置されていて、人体の周りを回転しながら撮影していきます。得られた1回転分のデータをコンピュータで処理することにより輪切りの画像が出来上がります。

 最近のCTでは横断像のみでなく任意の角度の断面や、骨の3D、造影剤といった薬を使用することで血管の3Dも作成することができて、診断や治療方針の決定、患者さんの説明等に役立っています。

 放射線技師のCTでの業務は、適切な条件で撮影を行い、撮影した画像を適切な表示方法で放射線科医師や依頼医師に提供することです。良質な画像を得るには、放射線技師がCT装置の特性を把握することや病気に対する知識を習得することも必要になってきますが、患者さんの協力も必要不可欠です。息止めや、撮影の間動かないでいてくれることは、きれいな画像を作成するのにとても重要です。

 CTはレントゲン写真と比べて情報量が多い反面、放射線による被ばく量は多くなってしまいます。放射線量が多いほど画質はよくなりますが被ばくが増えるので、放射線技師は被ばくと画質のバランスを考え検査を行っています。

 今年度には新しいCT装置が導入される予定です!これからも患者さんにとって有益な検査となるよう努力してまいりますので、撮影へのご協力をおねがいします。

(診療放射線技師 小林 潤)



第74号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第73号 (平成26年1月発行)

呼吸器看護外来って何するところ?
「地域連携サポートセンター」ができました!−地域連携・退院調整−
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その2 マンモグラフィ
 

呼吸器看護外来って何するところ?

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気を知っていますか?日本人の死亡原因の9位、2020年には3位になることが予測され、注目されています。桂歌丸師匠や、和田アキ子さんも治療しています。

このCOPDをはじめ間質性肺炎、肺結核後遺症、喘息等の呼吸器疾患の方達(肺癌は除きます)が、呼吸苦を抱えながらもその人らしく、自宅でより長く体調の良い時間を過ごせる方法を一緒に考える場として、2013年9月から呼吸器看護外来がスタートしました。

 酸素ボンベを引きながら歩いている方を見たことがありますか?呼吸器疾患を抱えた患者さんの中には一日中酸素投与を必要とする方達がいます。このような患者さんが自宅生活を継続するには在宅酸素療法(HOT)が必要で、日本では約15万人の方が行っています。

 しかしHOTを行う事で外出や交友関係が制限され、筋力の低下や楽しみが減ってしまい、病状が悪化したりうつ病になる方がいます。また、病院では医療スタッフや同様の患者さんが近くにいますが、在宅では悩みを共有できる仲間が少ない中で、他者にはわかりにくい呼吸苦がどうすれば楽になるか?と考えながら生活している方も沢山います。このような苦労はなかなか知られていません。

 桂歌丸師匠もHOTをしていますが、テレビ出演の際は酸素を外しています。相当の我慢をしているのでしょうか。個人的には一般の方にHOTの大変さをもっと知ってもらいたいと思っています。

 呼吸器看護外来では患者さんの悩みを聞き、呼吸を楽にする方法を一緒に考え、リハビリ、内服、禁煙の継続や体調の変化の確認を通じて、病気を悪化させない自己管理を目指します。また、患者さんや家族と目標(3日に1日は散歩をする等)を共有し、一緒に評価もします。「医師にはなかなか話せないことも、看護師だと話しやすい」「聞いてもらえたり、教えてもらう機会があってありがたい」と好評を得ています。

 当院呼吸器内科に通院中で、特にHOTを行っている方、自分の病気とどのように付き合っていくか一緒に考えてみませんか?

(慢性呼吸器疾患認定看護師 結城ちかこ)



「地域連携サポートセンター」ができました!−地域連携・退院調整−

 地域連携サポートセンターの各部門についてご紹介させていただいています。第3回は地域連携・退院調整です。

 地域で暮らす皆様が安心安全に医療や介護を受けながら生活する事ができる様に支援を行っています。

 今まで自立した生活を送られていた方が、病気やけが等で入院となり、治療経過の中で日常生活に支援が必要な状況になられることは少なくありません。そのようなときにはご相談ください。患者さんやご家族の方のご希望を伺い、在宅でうけることのできる社会資源についての説明や利用方法について説明し、調整をさせていただきます。

 介護的な支援では、訪問看護の介入や訪問診療や往診をしてくださる先生との連絡調整等を行います。入院前から介護サービスを利用されていた方の場合には担当ケアマネージャーと連絡を取りサービス調整を行います。病院への転院や介護施設入所等のご希望の場合には前回紹介させて頂いたソーシャルワーカーと協力しながら調整をさせていただきます。

 外来通院中の方のご相談も同様にお受けしています。可能であれば事前に連絡をいただければ幸いです。直接おいでいただいても対応はできますが、お待たせする場合があります事をご了承ください。地域連携サポートセンターは、正面玄関を入られてエスカレーターで2階に上がった右手となります。遠慮なくご相談においでください。

(地域連携サポートセンター看護師 小林洋子)



当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その2 マンモグラフィ

 マンモグラフィは『乳房(mamma)』と『画像(-graphy)』からなる造語で、乳房のエックス線撮影のことです。乳がんの初期症状のひとつである微細な石灰化を見つけ出すことに非常に優れた検査であり、触ってもわからないしこりを写し出せることもあります。そのため病変がある方の検査としてだけでなく、現段階で最も有効な乳がん検診の手段として世界的に位置づけられています。

  乳房はやわらかく厚みのある組織のため、撮影の仕方によっては全く別人のような写真になってしまいます。より診断価値の高い写真を提供することが私たちの重要な業務となります。担当者は撮影技術と知識の研鑽のため、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構による認定試験を受講しており、現在5名の認定技師がおります。

 痛いイメージが強い検査ですが、リラックスしていただくことで痛みが和らぐこともありますので撮影技術のみでなく患者さんへの心配りも大切にするようにしています。

 また撮影装置の精度を管理することも重要な業務です。本来あるべき病変が「写っていない=異常なし」とならないよう毎朝テスト撮影をし、模擬病変がきちんと見えるか確認しています。当院では同機構によるマンモグラフィ検診施設画像認定を2005年に取得しており、装置環境の面でも患者さんに安心して検査を受けていただけるように取り組んでおります。

 当院は2013年12月に最新の機能を搭載したマンモグラフィ装置を導入いたしました。これからもより質の高い検査の実施を心掛け、努めてまいりたいと思います。

(診療放射線技師 新保綾乃)



第73号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第72号 (平成25年10月発行)

今の子ども、親子に必要なもの −愛着形成−
「地域連携サポートセンター」ができました! −医療相談室−
当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師 〜その1 一般撮影
 

今の子ども、親子に必要なもの −愛着形成−

 小児科の心身症外来には、頭痛や腹痛、朝起きれない、食欲がない、元気がない、学校に行けないなどの訴えのお子さんが多く受診されます。

 子どもの心や体の健康状態を説明させてもらう時に、子どもを樹木に例えると分かりやすいので、よくこの譬話をさせてもらいます。樹木が大地に深くしっかりと根っこを張ることができれば、どんな大風が吹いても倒れず、栄養分や水分を吸い上げて自ら逞しく成長していくことができます。この根っこの形成が不十分で、様々な心や身体の症状を訴えている子どもたちに多く出会うようになってきました。

 根っこの形成とは愛着形成に相当します。愛着とは、主として生後 6カ月から 2歳くらいまでに形成される特定の存在(愛着対象、主として母親)に対する特別な結びつきをいいます。子どもが危険を感じると怖れや不安が生じ、母親に駆け寄って抱っこしてもらえたりすると、安心感と安全感を再び手に入れることができます。このような結びつきを日々繰り返すことによって、子どもと母親との間に愛着が形成されていきます。

 そして、愛着がしっかりと形成されると、自分に自信を持つことができ、遊びや勉強、社会的活動などに対して積極的な生き方ができます。すなわち、安定した愛着形成は、すべての人間関係や生き方の基礎となり、精神的安定性や肯定的な生き方、自己肯定感、肯定的な人間観に関与します。愛着をしっかりと獲得できた子どもは、安定した心身の状態で生き生きと成長していくことができます。

 今の日本の子育ての最も大きな問題の一つは、根っこの形成の大切な時期に大地が安定しておらず、揺らいだり、ひび割れたりしている状態になりがちで、子どもが安心して遠慮なく根っこを深く伸ばせないことです。

 愛着の形成はいつでも取り組むことができます。明日のことやお金のことを考えたり、予定で埋まっている大人本位の時間を少し止めて、子どもの前に身も心も置いて、子どもの時間に合わせて一緒に何かをして楽しさを感じ合える時間を過ごしてみてください。

(小児科 田中篤)



「地域連携サポートセンター」ができました! −医療相談室−

 前回から地域連携サポートセンターの各部門についてご紹介させていただいています。第2回は医療相談室です。

 医療の場において、病気やケガに伴って発生するいろいろな問題に社会福祉の立場から関わるのが我々ソーシャルワーカーの所属する医療相談室です。

 赤十字は日本の医療ソーシャルワークの歴史上、「医療社会事業」として社会福祉相談援助業務が位置付けられていた全国的にも歴史の古い組織なのですが、当院はその中でも最も早い時期、1950年にはすでにソーシャルワーカーが配置されていました。そんな時代から続く医療相談室ですが、昨年4月に社会福祉士を1名増員し、4人体制となっています。

 急性期医療を担う総合病院ゆえ対象も幅広く、業務内容は社会福祉分野の相談援助業務全般で、福祉の歴史そのものである経済的問題に対しての社会保障制度等の利用の援助、さらに時代を反映した介護保険や虐待、権利擁護、障害者の自立支援などと、時代とともに変化し続ける福祉関連法規の変化に合わせて福祉援助の対象や方法も変化しています。しかし、当院の医療相談室において援助の中心となるのは何といっても退院援助です。病院の規模や機能からすればまだまだマンパワー不足は否めませんが、日々傷病に伴う諸問題の解決のお手伝いに奮闘中です。

 さらに、患者サポート体制充実のため、院内の様々な相談部署への窓口の役割も担っていて、福祉相談以外の相談があった場合にも、医療安全やがん相談支援センター、各種サポートチームなど、相談内容に応じて各部署への橋渡しも行っています。

(医療社会事業課長兼地域医療連携課 中島晃)



「当院の医療技術職員 業務紹介 第9回 診療放射線技師〜その1 一般撮影

 エックス線(レントゲン)撮影といえば聞いた事がある方は多いと思います。健康診断などで、「息を吸って・・・止めてください」といわれる、そうあれです。ではエックス線とはどんなものでしょうか。

 エックス線は 1895 年にドイツの物理学者、 W.C. レントゲン博士が真空管の実験をしているうちに発見しました。レントゲン博士は、それが見えないが存在するので「謎の光線」という意味で“エックス線( x−ray)”と名付けました。日本では発見者にあやかって“レントゲン”と呼ばれることが多いようです。

 このエックス線を用いて行う検査の中には単純エックス線検査と呼ばれる、 1 枚のフィルムに見たい部分を入れて撮影する基本的な撮影検査と、エックス線テレビといわれる透視検査や、エックス線管球と検出器を体の周りで回転させて断面画像を作る CT 検査などがあります。今回は単純エックス線検査を主に行っている一般撮影部門について説明いたします。

 単純エックス線検査は患者さんが最初に受けるもっとも身近な検査です。胸部、腹部、全身の骨系の撮影を行っています。 CT や MRI などがある現在でも、一部を除いてエックス線検査の第一選択であることは変わりません。特に骨折などの情報は今でも単純エックス線検査が最も優れた検査法です。

 この検査を含み一般撮影部門では一般、救急、胸部、マンモ(乳房)、歯科の撮影を行っていて一日の撮影件数は約 300 件です。また通称ポータブルと呼ばれる移動回診式 X 線撮影装置を用いて病室、手術室、救急患者さんの撮影を診療放射線技師が忙しくこなしています。

 当院の撮影装置は全てデジタル化され、完全フィルムレス化(画像をフィルムとして出力しないシステム)で画像はサーバーに保管し、各診療科や病棟では参照画像をパソコンや専用モニターで確認することができます。必要に応じてフィルム出力もできます。そして一年前には一般撮影室と救急撮影室に、最新式デジタル FPD システムを搭載した一般撮影装置を導入しました。従来よりも低線量(低被ばく)で高画質な画像が得られます。高い処理能力により患者さんの持ち時間の短縮に貢献しています。

(診療放射線技師 丸田正巳)



第72号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第71号 (平成25年7月発行)

創傷後の皮膚ケアについて −すり傷・やけど〜手術による切開跡−
「地域連携サポートセンター」ができました! −病診連携室−
当院の医療技術職員 業務紹介 第8回 細胞検査士
 

創傷後の皮膚ケアについて −すり傷・やけど〜手術による切開跡−

 傷を負うと後になって傷跡が残ることがあります。特に顔や腕など、目につくところの傷跡は少しの注意で最小限に抑えることができます。
傷跡が目立つ原因として、 (1) 色、(2) 傷の幅、(3) 傷の長さ、方向、(4) 治った後のつっぱり(拘縮)が挙げられます。
(3) と(4) については、手術時の皮膚切開や、受傷時の皮膚のダメージの受け方で決まってしまいます。今回は、傷跡の色と幅をコントロールするために必要なことをお話しします。

(1) 色について
順調に傷跡が落ち着く場合でも、治癒後にいったん赤みが生じます。赤みは、拡張した毛細血管の増加が原因で起こります。必ずおこる現象ですが、通常は3ヶ月〜半年で赤みが退くことが多いです。
赤み以外におこる現象として、色素沈着(しみ)と色素脱出(白く色が抜ける)があります。色素沈着は炎症物質がメラノサイトに作用し、メラニン合成が増加することで、色素脱出は、強い炎症によりメラノサイトが破壊されることで起こると考えられています。
日焼けにより色素沈着は強くなるため、傷が治癒した後は傷の種類に関わらず、3ヶ月〜半年間の遮光が必要となります。

(2) 傷の幅について
傷の幅が広いほど傷跡は目立ちやすくなります。傷跡にかかる開く力が強いほど傷跡の幅が広くなります。開く力を弱めるためにテーピングを行います。テーピングは、通常3ヶ月間行います。また、テーピングには遮光効果(顔面部や四肢の場合)もあります。

 術後や怪我で縫合した傷跡 →テーピングで減張、遮光を行う
 すり傷、やけどの傷跡→着衣 (帽子、長袖、手袋) や日焼け止めで遮光を行う

上記の管理を行っても残念ながら傷跡が目立ってしまうこともあります。手術、怪我の傷跡、管理の方法等でお困りのことがございましたら、紹介状なしでも受診できますので、どうぞ形成外科でご相談下さい。

(形成外科 佐藤孝道)



「地域連携サポートセンター」ができました! −病診連携室−

 今回から地域連携サポートセンターの各部門についてご紹介させていただくことになりました。第1回は病診連携室です。

 病診連携室は、平成 13 年に、地域の診療所や病院の先生が、検査や専門治療のために当院に患者さんをご紹介いただく際の窓口として設置された部門ですが、平成 21 年に地域医療連携課として独立した課になりました。

 実際のスタッフは総勢4名です。紹介受診の患者さんやCT・MRI・内視鏡といった各種検査機器の共同利用にあたって各科の先生と調整をしたり、カルテや資料を事前に準備をしたり、診察や検査結果のお返事を管理したりといった、いわゆる前方連携の部分と、大腿骨頚部骨折・脳卒中・5大がんの地域連携クリニカルパスを利用した転院や外来フォローアップに関しての情報提供、実績管理といった後方連携の部分に関わっています。

 共同利用等の登録医は6月末現在144名、1階のコネクションホールの壁に掲示されている登録医の先生方のプレートも連携室で管理をしています。

 また、登録医をはじめ、地域の全ての診療所・病院などに、年に数回変更がある外来診療担当医表を発送すること、病診連携室だよりの発行、地域医療支援病院としての役割を果たすための講演会や外部委員を交えた地域医療支援協議会の運営など、業務は多岐にわたっています。

 患者さんが直接立ち寄る窓口にはなっていませんが、紹介状(診療情報提供書)をお持ちになって来院される患者さんが、スムーズに受診・検査ができ、その結果がかかりつけ医の先生に迅速に伝わるようにお手伝いをさせていただいています。

(医療社会事業課長兼地域医療連携課 中島晃)



当院の医療技術職員 業務紹介 第8回 細胞検査士

 医師が患者さんを診察し診断をする際、いろいろな検査のデータを参考にして診断を確定していくことになりますが、その中に病変部から細胞を採取し、顕微鏡を用いて診断をする方法があります、これを細胞診診断といいます。

 細胞診診断では、子宮や口腔などの臓器表面を擦過したり、喀痰や尿中の細胞を集めたり、外部に病変が露出していない乳腺や甲状腺などの場合には、病変に直接細い注射針を刺したりして細胞を採取します。採取された細胞は、まず細胞検査士が良性か悪性かなどの鑑別をして、細胞診専門医とともに最終診断をします。

 細胞診専門医は日本臨床細胞学会、国際細胞学会の認定を受けた医師であり、細胞検査士は同学会認定の臨床検査技師です。当院病理診断部では、 2 名の細胞診専門医と 6 名の細胞検査士が従事しております。近年は医療の進歩や個別化治療が進んでいるため、分子生物学的手法や遺伝子診断なども取り入れ、正確で治療に必要な多くのデータを集め診断しています。

 細胞診診断は患者さんに傷をつけることなく短時間で細胞を採取することができる負担の軽い診断方法であるため、子宮癌と肺癌は細胞診診断による検診が行われています。子宮癌検診では、若い方からも癌や前癌状態の異形成が少なからず検出されます。

 妊婦健診での細胞診診断でも同じで、子宮癌検診を受けたことのない妊婦さんから癌や異形成がみられます。是非とも若いうちから検診をうけて、細胞診診断・細胞検査士を有効に活用していただきたいと思います。

(病理診断部検査技師士 高頭秀吉)



第71号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第70号 (平成25年4月発行)

花粉症への対策
認定看護師『脳卒中リハビリテーション看護認定看護師』ってどんなことする人?
当院の医療技術職員 業務紹介 第7回 歯科衛生士
 

花粉症への対策

 根本治療で安全に行える舌下免疫療法は、2013年の承認が予定されていますが現在保険適応がなく行えません。現在は症状を抑える治療が中心になります。

 内服は抗ヒスタミン薬でヒスタミンというアレルギー反応の引き金となる物質が鼻の粘膜に接合するのを抑えます。古い世代の薬は、脳内にも作用するため眠気を引き起こしたり集中力が落ちたり、小児では痙攣を誘発します。市販薬のほとんどや小児用製剤では古い世代のものが主流ですので、必ず脳内移行の少ない第二世代後半の抗ヒスタミン薬を希望するようにしてください。

 これで効果がない場合は点鼻用ステロイド剤を使用します。点鼻剤ですが即効性はなく、内服と同じように毎日定期的に続けることで効果を発揮しますので、薬を洗面台に置き歯磨き時や入浴直後に点鼻するという使い方が非常に大切です。いずれの薬剤でも、花粉症の症状が出たら直ぐに治療を開始しましょう。

 食事療法の中で唯一有効性のあるものは乳酸菌関連製品のみですが、効果は抗ヒスタミン薬内服の数分の一です。自分でできる対策は外にいるときはマスクの装用です。それ以上に室内に入った床に落ちた花粉を寝るときに吸い込むことが問題なので、就寝時に頭周りの床掃除やマスクをして寝るなどで対応しましょう。

 吸入した花粉を除去するには鼻洗浄が有効です。0.9%の食塩水が粘膜の刺激が少ないのでこれを片鼻ずつ吸い込んで口から吐く方法が一般的です。

 他には脇の下にペットボトルを挟んでいると鼻づまりが解消します。これは皮膚圧反射による作用で両側の脇の下を圧迫すると鼻の副交感神経系が亢進し鼻の血流が減少するためです。さらに、起床時洗顔の際に外鼻部を蒸しタオルで30秒温めると朝の鼻症状が改善します。これも交感神経優位にする作用で、寝ている時の副交感神経優位の状態を変化させます。

 病院を受診できない人にお勧めなのは、第二世代後半の市販抗ヒスタミン薬のアレグラFXもしくはアレジオン10を定期内服し、症状の強い時にのみ交感神経刺激作用のある麻黄含有の市販漢方薬である小青竜湯を飲むという方法です。しかし保険が効く医療機関受診の方が経済的ですし点鼻ステロイドは医療機関でのみ処方できますので、私としては医療機関受診を強くお勧めします。

(耳鼻咽喉科 富田雅彦)



認定看護師『脳卒中リハビリテーション看護認定看護師』ってどんなことする人?

 脳卒中と聞くと多くの方が“手足が不自由になる” “うまく喋れなくなる” “寝たきりになる”といったことを思い浮かべるのではないでしょうか?脳卒中の「卒中」とは、「突然に悪い風に当たって倒れる」という意味です。ついさっきまで元気だった人が、突然倒れてしまう病気です。現在、日本人の死因の第4位、寝たきり(要介護者)になる原因疾患の第1位でもあります。

 脳卒中は大きく3つの種類に分類されます。脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、そして脳動脈瘤という脳の動脈にできた瘤(こぶ)が破れるくも膜下出血です。いずれも脳細胞が大きくダメージを受けることによって、様々な症状を引き起こすことになります。その主な症状は、 (1) 体の片側に麻痺やしびれが起こる。(2) 呂律が回らない・言葉が出ない。(3) めまいやふらつきが起こる。(4) 片側の目がかすむ・視野の半分が欠ける・物が二重に見える。(5) 経験したことのない激しい頭痛です。これらのうち一つでも症状が現れたら脳卒中が疑われます。症状を疑ったら1分でも早く専門医を受診することが重要です。

 脳卒中で重要なことは、予防と早期治療、早期リハビリテーションです。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中の患者さんが寝たきりにならず、できるだけ自立した生活が送れるよう、看護の視点でリハビリを行い、社会復帰をお手伝いする看護師です。医師、療法士、ソーシャルワーカーをはじめとした他職種と協力しながら、今後も活動を行っていきたいと思います。

(脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 南雲みどり)



当院の医療技術職員 業務紹介 第7回 歯科衛生士

 当院の歯科口腔外科外来は、歯科の中でも「口腔外科」を中心に治療を行っています。具体的な治療内容としては、親知らずなどの抜歯、口腔内にできるがんなど様々な病気の外科的な処置が大半を占めます。

 また、当院に入院中の患者さんの歯科治療、他科で手術等を受ける患者さんの口腔ケアなども行っています。したがって、一般的な歯科医院では、歯科衛生士はむし歯や歯槽膿漏の予防や治療を行っていますが、当科の歯科衛生士の役割はかなり違っているものになっています。

 当科の歯科衛生士としての業務には、(1) 親知らずの抜歯等外科処置の介助。(2) 口唇裂・口蓋裂のお子さん・保護者に対するブラッシング指導やフッ素塗布。(3) 当科で行われる口腔内の病気に対する手術や他科で行われる手術、放射線治療、化学療法前後の口腔ケアなどがあります。最近では特に (3) の患者さんが増加する傾向にあり、歯科医師の診断のもとに必要であれば治療(抜歯など)を行い、その後歯科衛生士による口腔内アセスメント(評価)を行って、その患者さんに合ったブラッシング指導、歯垢・歯石の除去や専門的な歯面清掃を行っています。

 私達は、全身的な病気を持つ患者さんや大がかりな治療前後の患者さんの口腔を管理するために、いろいろな病気に対する正しい知識を持ち、患者さんの病状に合わせた適切な技術を身に付けていくよう精進しています。お口のことで何か不安なことがありましたらお気軽にお声がけ下さい。

(歯科衛生士 比護彩美)



第70号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第69号 (平成25年1月発行)

インフルエンザQ&A
認定看護師『摂食・嚥下障害看護認定看護師』ってどんなことする人?
当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その3
 

インフルエンザQ&A

Q1 症状はどうですか?

 突然の 38 ℃を超える発熱があります。咳の症状を伴うことが多く、鼻汁やのどの痛みもみられます。全身倦怠感が強いことが特徴です。基礎疾患を持っている人(他の疾患で受診している人)では、重症化することもあり注意が必要です。感染力も非常に強く、集団感染を起こすこともあります。

Q2 診断はどうですか?

 鼻汁・鼻や咽頭のぬぐい液によって検査をする迅速診断キットがあります。 A型か B型かの判定もできます。検査する時期やウイルスの量によって、陽性にならない場合もあります。その場合は症状や接触歴(家族にインフルエンザの人がいる)などにより、診断して治療を行う場合もあります。

Q3 治療はどうですか?

 現在インフルエンザ治療薬は 4 種類あります。タミフルは 5 日間内服します。吸入薬のリレンザもあり、 5 日間の吸入です。最近開発された薬でイナビルがあります。 1 回の吸入で治療が完結しますので、しっかりと吸入を行うことが必要です。点滴注射のラピアクタもあります。どの場合でも治療法をしっかり守ってください。 5 日分の処方が出た場合には、最後までしっかりと服用をしてください。

Q4 潜伏期は、どれくらいですか?

 家族や学校や職場の同僚など、周りに症状が出て診断がついた人がいた場合、接してから3日目までで発症する場合が多いようです。その期間は自分自身も発熱や咳などの症状が出ないか注意をした方が良いでしょう。

Q 5 ワクチンについて教えてください。

 流行が予想される 3 種類のウイルスを想定して作られています。ワクチンの効果は 5 ヶ月程度のため、毎年の接種が望ましいです。

Q 6 発症したら、どのようにすれば良いですか?

 インフルエンザの疑いがあり、発熱・咳などの症状で病院を受診する際には、必ずマスクを着けるようにしてください。周囲に感染させない‘咳エチケット’は重要です。診断がついた場合は、熱の出方もみながら5日間程度を目安に自宅療養となります。

(感染症科 西堀武明)



認定看護師『摂食・嚥下障害看護認定看護師』ってどんなことする人?

 摂食・嚥下障害看護認定看護師とは、食べる力が低下している方に、口から食べることができるよう援助方法を考える看護師です。すぐに口から食べることが難しい場合は、食べる前の練習から考える場合もあります。

 食べる力が低下する原因はさまざまです。脳血管疾患の脳梗塞や脳出血、パーキンソン病、舌や首の病気、ほかに肺の病気や心臓の病気のため息切れなどにより疲労が強く、食べることができなくなる場合もあります。

 お年寄りになると、背骨が曲がり飲み込みにくくなります。飲み込みにくくなると、むせてしまい、そのことにより気道という空気の通り道に食べ物が入り、肺炎になることがあります。一般的には誤嚥性肺炎と言います。食べる援助方法を工夫すると同時に、誤嚥性肺炎を起こさないように注意しなければなりません。

 食べる力が低下している方に、誤嚥性肺炎を予防する方法があります。とろみ剤を使うとむせにくくなります。食形態として一口大の大きさにすると良いでしょう。介護用品に介助しやすいスプーンなどもありますので、使用してみてはいかがでしょうか。口の中は綺麗にしておきましょう。

 昨年は肺炎による死亡が第3位になりました。その中でも高齢者が多く、誤嚥性肺炎の割合が高いと言われています。患者さんに適した工夫をして、一人でも多くの方が少しでも口から食べることができるように今後も関わっていきたいと思います。

(摂食・嚥下障害看護認定看護師 松崎裕子)



当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その3 手術室関連業務

 手術室では、全身麻酔・脊椎麻酔・局所麻酔を行いながら様々な手術が行われています。医療技術の発展は日進月歩で、手術治療においても同様です。手術を行う際も様々な医療機器を使用し成果をあげています。人工呼吸器を使用し全身麻酔が行われ、電気メスや超音波メスなどを使い手術を行います。

 臨床工学技士は、患者さんに使用する全ての医療機器を常に安全に使用できるように点検し、異常のないことを確認し提供しています。また、手術の内容により使う医療機器も異なるため、各手術に必要な機器を準備します。特に最近は内視鏡下の手術件数が増加し、それに伴いひとつの手術に使用する医療機器も多種多様で、沢山の機器を使用する場面も増えています。

 手術室の臨床工学技士は医療機器の操作も行っています。その一つに人工心肺の操作があります。心臓弁膜症や大動脈の手術の際に、一時的に患者さんの心臓や肺の機能をサポートするための医療機器です。心臓血管外科医師の指示のもと安全に操作しています。

 当院では心臓バイパス手術は、人工心肺を使用しないで行うことが殆どです。もうひとつ、自己血回収装置の操作があります。大動脈の手術や整形外科の人工骨頭の手術などでは、出血した血液を回収し洗浄、濃縮して患者さんに戻します。このように医療機器の専門家である臨床工学技士は手術室に欠かせない職種として確立してきています。今後も患者さんに安心した医療を提供できるよう、各分野で活躍していきます。

(臨床工学技士 横山英樹)



第69号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第68号 (平成24年10月発行)

眼瞼下垂(がんけんかすい)
治療前にどうしてお口のケアが必要なの?
当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その2
 

眼瞼下垂(がんけんかすい)

 眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたに障害が生じ顔を正面に向けた時に、まぶたが瞳孔の上まで上げられない状態を言います。

 眼瞼下垂は、先天性眼瞼下垂(生まれつきの眼瞼下垂)、後天性眼瞼下垂(生まれた時には眼瞼下垂はなくその後まぶたが下がってきた状態)、偽眼瞼下垂(一見眼瞼下垂のようであるがそうではない状態)に分類されます。頻度が高いのは後天性眼瞼下垂です。

 先天性眼瞼下垂はまぶたを上げ下げする筋肉自体の発達や、それを動かす神経の発達の異常によるものと考えられています。ほとんどの場合は、視機能の障害を及ぼすことはありませんが、まれに弱視や弱視の原因になったりしている場合もありますので眼科での診察が必要です。

 後天性眼瞼下垂とは、かつては普通にまぶたが開いていた人のまぶたが下がっている状態です。ほとんどの場合は腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂です。腱膜とはまぶたを上げ下げする筋肉の末端部の膜のことであり、これがゆるんでしまうことによる眼瞼下垂が腱膜性眼瞼下垂です。ハードコンタクトレンズの長期装用者や内眼手術(白内障手術、緑内障手術、硝子体手術など)の既往のある人にも生じてくることがあります。まれに神経や筋肉が原因の場合もあるので注意が必要です。

 偽眼瞼下垂とは本当は眼瞼下垂ではない状態で、眼瞼皮膚弛緩症(まぶたの皮膚のたるみ)、眼球陥凹(目が落ちくぼんでくる状態)、眼瞼痙攣、小眼球症などにより、一見眼瞼下垂のように見えてしまう状態です。まぶたをきちんと上げることが困難になるために、無意識におでこの筋肉を使ってまぶたを上げる手助けにしようとします。そのために眉毛の位置が上がり、おでこにシワがよります。さらに、あごをあげて見るようになります。

 眼瞼下垂の手術をすると眼精疲労や頭痛がきれいさっぱり治るとか、二重まぶたにする手術をすると眼瞼下垂が治るなど、センセーショナルで甘い誘惑が一部メディアで報じられたりしていますが、効果はあまり期待できないと考えられています。過度の期待を持ち、安易に手術を受けてしまい、思ったような効果が得られないといったトラブルが発生してしまうことも考えられます。また、急に起こった眼瞼下垂には、脳梗塞や脳動脈瘤、糖尿病などによる神経麻痺が関係している場合もありますので注意が必要です。

 気になった時は、まず眼科を受診されることをおすすめします。

(眼科 奥山真也)



治療前にどうしてお口のケアが必要なの?

 当院では消化器疾患、呼吸器疾患、頭頚部領域の疾患などの治療前に、お口のケアのために歯科口腔外科を受診して頂くことがあります。痛いところもないのに「なぜ?」と思われる患者さんも多いのではないでしょうか。そこで、その必要性を説明したいと思います。

 これらの疾患に対する手術は、全身麻酔で行われることが多いのですが、全身麻酔をかける時には人工呼吸のための管を、お口や鼻を通し気管の中に挿入します。この時に、ぐらつきの大きな歯やむし歯があると、それが抜け落ちたり折れたりして気管の中に入り込み、窒息につながる危険性があります。また、お口の中に汚れがついていると、そこに住み着いている細菌が人工呼吸のための管をつたって肺に入り込み、肺炎を引き起こします。

 手術後は傷の痛みや体力低下のために、痰がうまく出せなくなることが多くなります。このような時に、入れ歯が合わなかったりかみ合わせがずれていたりすると、食事やつばの飲み込みがうまくいかず、気管の中に入り込み肺炎の原因になります。(奥歯をかみ合わせずにつばを飲んでみてください。飲み込みにくいのが実感できると思います)手術後に放射線治療や化学療法を行うと、さらに抵抗力が低下し肺炎は重症化しやすくなるとともに、これまで症状がなかった歯周炎なども悪化し、強い痛みや腫れが生じてしまいます。

 このようなことを起こさず、快適で安全な治療ができるよう、あらかじめ歯科治療を行っておくとともに、お口のケアを継続していくことが重要なのです。

(歯科口腔外科 飯田明彦)



当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その2 心臓カテーテル関連業務

 心臓カテーテル検査室は心筋梗塞や狭心症、そしてその疑いのある「主に胸の痛み」をお持ちの患者さんに対し、医師がカテーテルと呼ばれる細い管を心臓の血管まで入れて、心臓やその周りの血管に異常がないかを調べ、治療を行う場所です。心臓カテーテル検査室には、たくさんの医療機器があります。これらの操作が医療機器の専門家である私たち『臨床工学技士』の主な仕事です。

 心臓カテーテル検査室における業務内容は、心電図の記録、心臓及びその周辺の血管の圧力測定と波形の記録、心臓を取り巻く血管の内部を超音波で検査する装置や収縮する力が弱い心臓の動きを助けるための装置の操作と、それら全ての管理を行っています。

 また、心臓の脈が途切れたり、脈を打つ回数が少なくなると、それを機械が察知して電気刺激を心臓に送り、心臓が正常なリズムで脈を打つ事を助ける心臓ペースメーカー等の設定や点検も行っています。ペースメーカーは患者さんの体に埋め込まれる小さな装置で、当院では半年に 1 回定期的に点検をしています。

 心臓カテーテル関連業務に従事する臨床工学技士は、近年では増加傾向にありますが、県内、特に長岡市近辺では稀な存在です。しかし全国の赤十字病院では既に多くの施設で臨床工学技士が担当する業務として確立されています。

(臨床工学技士 佐野一樹)



第68号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第67号 (平成24年7月発行)

予防医学 第13回 食中毒について
不定期連載: ある日の健康講話より 「貧血を予防する食事」
当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士
 

予防医学 第13回 食中毒について

 これから温度や湿度が上昇し、食中毒の多い季節になってきます。食中毒は、食べ物の中で増殖した細菌などを、経口的に食物として取り入れることによって発症します。食中毒を防ぐためにも、日常生活の中で気をつけた方が良いことがいくつかあります。皆さんが日常的に行っていることかと思いますが、見直してみてください。

 まずは当たり前のことですが、十分な加熱は有効です。一般の細菌は、 70 ℃、 1 分間の加熱で大抵は死滅します。ハンバーグは、外側だけでなく中心部にも十分な加熱がいくようにしましょう。

 また、焼肉などに出かける機会もあるかと思いますが、皆さんは焼く前の肉を採取する箸と、焼けた後に取って食べる箸をしっかりと区別していますか?焼く前の肉には菌が付着している可能性が高いため、その箸で肉を食べてしまうと菌が体内に入ってしまうこととなります。

 最近の統計でカンピロバクター菌が増加していますが、調理不十分な鶏肉や豚肉に付着する菌であると言われています。ちなみにこの菌の潜伏期は 2 日〜 5 日です。食中毒の症状が出て、数日前に焼肉屋に行った、というエピソードがあれば原因として考えられることとなります。

 家庭での調理の際のまな板や包丁の管理はいかがでしょうか? 肉や魚を調理した場合、しっかりと洗わずにそのまま生野菜などを切ったりすると、それが原因で食中毒を起こす場合もあり、また、おにぎりでも食中毒を起こすことが知られています。サランラップなどを使用せず素手で握った場合に小さな傷などがあると、そこにいた菌が付着して食中毒を起こすことがあります。黄色ブドウ球菌による食中毒ですが、この場合は潜伏期が短く数時間である点が特徴的です。コンビニのおにぎりは、衛生管理にも気を配っているためにその点は大丈夫なようです。

 暑くなっていきますが、皆さんも気をつけていきましょう。

(感染症科 西堀武明)



不定期連載: ある日の健康講話より 「貧血を予防する食事」

 血液中にあるヘモグロビンの量が少ない状態を貧血といいます。ヘモグロビンは、体内に酸素を運ぶ働きをするため、貧血になると全身が酸素不足となり、頭痛・めまい・耳鳴り・全身倦怠感をおこします。貧血の大部分は、ヘモグロビンの材料である鉄分が不足する鉄欠乏性貧血です。鉄欠乏性貧血の予防の基本はなんといっても毎日の食事です。

 貧血を予防する食生活のポイントをご紹介します。

◆ 1日 3食 規則正しく食べましょう。偏食・減食・欠食は鉄の摂取量が不足します。

◆ 毎食、主食(ご飯・パン・麺など)主菜(魚介類・肉類・卵・大豆製品など)副菜(野菜類・海藻類など)を組み合わせ、バランス良くとりましょう。それぞれが助け合って効率良く吸収されます。

◆ よく噛んで食べましょう。よく噛んで食べる事で胃酸の分泌が良くなり、鉄などの栄養が消化吸収されやすくなります。

◆ ファストフードやインスタント食品、お菓子類、ジュース類のとりすぎに気をつけましょう。栄養素のバランスが悪くなります。また、保存料として含まれるカルシウム塩、シュウ酸塩、リン酸などは、鉄の吸収を阻害します。

◆ 緑茶、コーヒー、紅茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げます。食事と時間を少しあけてから飲むようにしましょう。

 一度にたくさんの栄養分を摂取したからといって、体に貯めることは出来ません。普段から 3 食バランス良く食べることが大切です。日々の積み重ねが貧血の予防にとつながります。食事を大切に、あなたの食生活を見直してみませんか?!

(管理栄養士 井上美智子)



当院の医療技術職員 業務紹介 第6回 臨床工学技士 その1 血液浄化関連業務

 『臨床工学技士』は他の医療系資格と比べ、歴史も浅く、知名度も低い資格です。主に病院で診療の補助を行う医療技術職種の一種であり、現在の医療に欠かすことの出来ない医療機器の専門家です。医療技術の進歩に伴い医療機器の高度化・複雑化が目覚ましいため、医療機器の安全確保と有効性を維持する担い手としてチーム医療に貢献しています。

 当院においては、主に血液浄化関連業務・心臓カテーテル関連業務・手術室関連業務の大きく分けて 3 つの分野で活躍をしています。今回紹介させていただくのは、血液浄化関連業務における臨床工学技士です。

 血液浄化とは、体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行う血液透析療法、血液濾過療法、血漿交換療法、血液吸着法などと呼ばれる治療です。

 その中でも主に行われているのは血液透析療法であり、腎不全で腎臓の働きが低下し、尿が出なくなった患者さんの腎臓機能の一部を代わりに行う治療です。

 具体的にはダイアライザと呼ばれる人工腎臓装置に、患者さんの血液を流し、きれいな血液にして再び体に戻す治療です臨床工学技士は、血液浄化に必要な医療機器を操作したり、機材を準備したり、また血液を出し入れするための針を患者さんに接続する等の治療全般にわたる業務を担当しています。今後は血液浄化部門のみならず、様々な医療現場において臨床工学技士の必要性は更に高まってくるものと思われます。

(臨床工学技士 佐野一樹)



第67号はここまでです

↑このページのトップへもどる


第66号 (平成24年4月発行)

予防医学 第12回 アンチエイジング−サプリメント−
不定期連載: ある日の健康講話より 「脂質異常症(高脂血症)を予防する食事」
当院の医療技術職員 業務紹介 第5回 言語聴覚士
 

予防医学 第12回 アンチエイジング −サプリメント−

 サプリメントには、栄養補助食品、健康補助食品と呼ばれ、不足しがちなビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素などを補うものの他、ハーブ、生薬、ダイエット食品など多種多様なものがあります。しかし、あくまでも食品であり治療を目的にした医薬品ではありません。

 そして老化とは加齢(エイジング)により生じるマイナス面を表す言葉であり、起こりうる負の現象であります(しわ、しみ、動脈硬化等)。サプリメントとは、そんなエイジングが引き起こす様々なトラブルを防ぐアンチエイジング効果がある食品と言えます。

 代表的な物として、ビタミンC、亜鉛、マグネシウム、グルタミン、EPA、DHA、青汁、クロレラ、イソフラボン、朝鮮人参、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸などがあります。例えばビタミンC はしみ・くすみなどを防ぎ、コエンザイム Q10にはアンチエイジング (抗老化作用) が期待されています。このコエンザイムQ10は過剰摂取により悪心、下痢、腹部痛などの胃腸症状を引き起こすこともあり、脂溶性ビタミン(A、D、E、K、)なども、過剰摂取により体に蓄積してしまう危険があります。

 また抗凝固薬のワーファリンを服用している方は、クロレラや青汁が、ワーファリンの効果を減弱させてしまうので、これらを摂取してはいけません。このように薬との飲み合わせの問題があるサプリメントもありますので、薬をお飲みの方はまず処方医にサプリメントの摂取についてご相談下さい。また、サプリメントを求められる時には、服用されているお薬についてご相談されますようお勧めします。

 簡単に手に入れることができるサプリメントですが、医師、薬剤師に摂取方法、適量等を相談し、有効に活用し若さを保ちましょう。

(薬剤部 平澤正恵)



不定期連載: ある日の健康講話より 「脂質異常症(高脂血症)を予防する食事」

 脂質異常症とは、血液中の脂質のバランスが崩れる病気で、以前は高脂血症と呼ばれていました。「LDL(悪玉)コレステロール」あるいは「トリグリセライド(中性脂肪)」が多すぎる、又は「HDL(善玉)コレステロール」が少なすぎる状態をいいます。

 その原因のほとんどが食生活や生活習慣ですが、放っておくと動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの病気に罹りやすくなります。

 まずは食生活を見直してみませんか?

◆1日3食、規則正しく食事を摂り、腹八分目を心がけましょう

  • 肉料理に偏らず、魚や大豆製品を使った料理を食べる機会も増やしましょう。
  • 野菜類に多く含まれる食物繊維には、余分なコレステロールを吸着し、体外に排泄する働きがあります。
    毎食、生野菜なら両手1杯分・加熱した野菜なら片手 1 を目標に食べましょう

◆以下の食品の摂り過ぎに注意しましょう

〈動物性脂肪を多く含む食品〉
 →LDLコレステロールの材料となる飽和脂肪酸が多く含まれています。
・肉の脂身、ベーコン、乳製品など
 ※肉類はなるべく脂の少ない部位を選びましょう。

〈コレステロールを多く含む食品〉
・卵、肉や魚の内臓(レバー、もつなど)、魚卵、小魚(ししゃも、しらす干しなど)、肉の脂身、鶏皮、洋菓子など

〈お菓子・ジュース類・果物・アルコール〉
・摂り過ぎは中性脂肪の増加や肥満の原因になります。摂る回数と量に注意しながら、上手に付き合いましょう。

ほんの少しの心がけが脂質異常症予防につながります。食事を楽しみながら、できる事から始めてみましょう。

(管理栄養士 池田理恵)



当院の医療技術職員 業務紹介 第5回 言語聴覚士

 言語聴覚士は古くから脳外科や神経内科の領域で失語症や高次脳機能障害に対してのリハビリテーションを行う仕事をしてきました。これらの分野は一般にはあまり知られておらず、したがって言語聴覚士ということも聞かれることがありませんでした。

 しかし、高齢化社会に伴い、また脳卒中の治療が進むにつれ、加齢によるものや、命が助かった後の脳卒中の症状としての嚥下(食べ物を飲みこむ機能)障害が多くなり、‘食べる機能の専門家’として注目されるようになってきました。

 誤嚥性肺炎’という言葉を聞かれたことがある方は多いと思います。これは、食べ物の穴違いによる(気管に食物が誤って入ってしまう)肺炎です。これらに対して、飲み込みやすい食物の設定や穴違いしにくい食べ方の指導を中心に業務を行っています。

 ‘安全に食べる’ことは多くの人の協力が不可欠です。主治医をはじめ看護師、ご家族、ご本人が指導を守るなど連携を図りながら取り組んでいます。

 また、当院においては、嚥下障害の患者さんに対応するべく、栄養士や調理師の方々と協力して嚥下に適して美味しく、かつ栄養面にも配慮した食事を開発中です。この春から提供していく予定になっています。楽しみですね。

(言語聴覚士 今村玲子)



第66号はここまでです

↑このページのトップへもどる


HOME

長岡赤十字病院ホームにもどる